「ポルシェ」の911(997型カレラS)
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……▶︎
すべての写真を見る 僕にとってポルシェは、自動車メーカーというよりデザインメーカーなんです。流行に左右されないというか、むしろ流行を作っているメーカーで、そうした哲学みたいなものをすごくリスペクトしています。
ポルシェ911は1960年代から、基本的なスタイルとレイアウトを変えずに進化を続けていますが、僕のおすすめの911は2004年から11年まで生産された997型というタイプ。
もっと古い空冷エンジンには独特の味わいがあるし、最新型は格段に高性能で快適です。でも僕は、あえて997型が良いと思っています。
というのも、僕にとって大事なのはあくまでデザイン。最新モデルのパフォーマンスは僕にとってトゥーマッチで、サイズ的にも少し大きくなりすぎました。
もうひとつ、最新の911はテールランプが真一文字につながっていますが、997後期型の造形のほうが好みなんです。また、あまり古いとトラブルが心配ですしね。
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