タウンユースとしてはもちろん、本格的なアウトドアアクティビティにも耐えられるハイスペックシューズ「WAVE MUJIN TL MID GTX nonnative」。サイズは女性でも愛用できる23cmから0.5cm刻みに30cmまでラインナップする。3万1900円/ミズノ × ノンネイティブ(ザ ノンネイティブ ショップ 03-5990-4720)
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは…… ▶︎
すべての写真を見る スポーツ用品メーカーのミズノとコラボしたトレイルランニングシューズは、今回で5度目のリリースです。
レザーブーツのシルエットをイメージしたニット素材のデザインは、おかげさまで毎回すぐに完売。女性にも人気で、その快適さから旅行に最適という声もよく聞きます。
グレーや黒、ベージュなど、服に合わせやすい色を作ってきましたが、新作は春らしいオフホワイト。クリームがかったホワイトのアッパーや、グレイッシュなスエード素材をあしらったトウなど、オフホワイトのカラーグラデーションが印象的です。
最初にミズノからコラボのお話をいただいたのは2019年頃。
「MUJIN」というミズノ独特のハイパフォーマンスなトレイルランニングシューズをベースにして、アッパーのデザインを自由に提案させていただけるというお話でした。コロナ禍だったこともあり完成までに4年を費やしています。
最初は伸縮性があまりなく履き心地が思うようにいかなかったのですが、4年という歳月の間にストレッチ性のある「ゴアテックス」が開発され、それが悩みをすべて解決してくれました。
張り付くようにしなやかで軽く、まるで靴下を履いているかのような仕上がり。そのアッパーを支えるのは、「MUJIN」ならではのミシュラン製ラバーソールを使用したパフォーマンス力の高いアウトソール。インソールのクッションも効いていて、抜群の歩きやすさを実現しました。
スポーツブランドがすごいのは、徹底して機能性を極めているところ。技術に自信があるからこそ、コラボでは制約が少ない、つまり自由にデザインさせてくれる寛容さがあるというわけです。
僕はミズノの技術に感動するし、ミズノは僕の発想を面白がってくれる。テクニカルとファッションの幸福な出会いから生まれたシューズだと思っています。
藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「先日、2025秋冬の展示会を新しくなったショールームで行いました。気分も一新され、新たなクリエイティブが生まれそうな予感」。
OCEANS 6月「トレンドよりも、スタイルを。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!