アウディを4台連続選んだ理由

ゲレンデの次に選んだのはアウディ「Q5」の黒。高級感のある、少し大きめのSUVだ。
「ベンツやBMWと同じ高級車なのに、アウディはどこか大人しくて主張がない。それが自分に合っていると思ったんです。ゲレンデと同じSUVの『Q5』にしました。それでも乗っているうちにやっぱり僕には大きすぎて、2年で早々と『Q3』に乗り換えています」。
「Q3」はコンパクトSUVと呼ばれる車種で、東京でも快適に運転できるボディサイズが人気。だが、次の車検を通さないうちに岩尾さんはスポーツタイプのセダン、アウディ「A3」に乗り換え、次の車検がこないうちに再びQシリーズに舞い戻り「Q2」に買い替えている。

「アウディは運転しやすかったですけど、特別な思い入れがあったわけでもなくて、当時の担当者が良くしてくれたのが大きかったですね。会話を重ねるなかで『次、これはどうですか?』っていろいろ提案してくれたんです。結果、4台連続でアウディに乗ることになりました(笑)」。
その時々の流れに身を任せながらも、クルマを変えるごとにコンパクトさを追求していった岩尾さん。運転に対する苦手意識と目立ちたくないという心理が働いてのことだが、“ただ小さければいい”というわけでもないという。

「日々乗るものとして考えると、狭い道も走れて、機械式の駐車場にも停められるコンパクトなクルマが結局いちばん便利。もう大きいクルマに戻ることはないと思います。
だけど、ただ生活のために乗るクルマではツマラナイ。やっぱり、見ていてテンションがアガるクルマがいいですね。大人しくて小回りが効き、センスも感じる。それが僕にとって“ちょうどいいクルマ”なんです」。
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