
数秘術のハナシ。“5”という数字には、「挑戦・変化・自由」という意味があるらしい。ならば、ベル&ロスの新機軸であり、中枢を担う「BR-05」にこのナンバーがあてがわれたのは、偶然か、それとも必然か。
ブランドのシグネチャーである“角”と“丸”を組み合わせた、2019年初出の新たなアイコンは、まさにベル&ロスの挑戦であり、変化であり、自由の象徴だ。
そんな「BR-05」から届いた最新作は、ステルス航空機から着想を得た真っ黒な一本。んん!? それにしても、この存在感……まったく隠れる気がない! 歓迎すべき“矛盾”を秘めた注目作をさっそくチェックしていこう。
▶︎すべての画像を見る
ベル&ロスの大看板といえば、航空計器をモチーフにした角形時計「BR-03」。その人気ぶりは盤石だが、それに比肩する支持を集めているのが新たなデザインの「BR-05」である。いちばんの特徴は先述したとおり、“角”と“丸”を融合させた独創的なスタイル。洗練さと武骨さが共存するモダンなコレクションだ。
2025年に加わるニューフェイスはケースもベルトもダイヤルも、すべて黒。これは軍用ステルス航空機などからインスピレーションを得たデザインとなっている。
フルセラミック&スケルトンダイヤルを採用した「BR-05」の限定モデル。全身真っ黒のファントム仕様は、2007年から続くベル&ロスの象徴的なデザインコードだ。「BR-05 スケルトン ファントム セラミック」世界限定500本。セラミックケース、縦41×横41㎜、自動巻き。148万5000円/ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989
ステルス戦闘機とは、敵のレーダーやセンサーに探知されにくいように設計された軍用機のこと。つまり、隠れるための仕様。確かに本作、視認性という観点では見づらいのかもしれない。
が、しかし、どうだろうか。その存在感たるや全然隠れていない! 勝手に(大歓迎の)“矛盾時計”と命名したい出来栄えだ。
ダイヤルはスケルトン仕様で、ブラックのボディはヘアラインとポリッシュ仕上げを施したセラミック製。光の入射によってその黒はキラキラと輝きを放ち、腕元で確かに主張してくれる。コーディネイトの引き締め役としてこれ以上の適役はなかなか見当たらないはずだ。

さらにフルセラミックゆえに軽量。しかも耐傷性も申し分なし。その“使える美しさ”にベル&ロスの矜持を感じるのだ。
◇
我々が手にすべきは、矛でも盾でもない。実用品としてのクオリティを研ぎ澄まし、コーディネイトを豊かにしてくれる「BR-05 スケルトン ファントム セラミック」。そんなふうに思うのだが、いかがだろうか。
【問い合わせ先】ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989