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500ドルで渡米し、アメリカンドリームを手に入れた男

記者たちと一緒に「酒が飲みたい」と粋なアイスブレイクで会見の場をなごませた吉田氏。

記者たちと一緒に「酒が飲みたい」と粋なアイスブレイクで会見場をなごませた吉田氏。


「池田君たちと組めるのは本当に光栄。直感でしたね。会って10秒で『池田君と一緒に商売するわ』って伝えました」。
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ヨシダソースの原点は、吉田氏の母親が作っていた焼き肉のタレ。19歳でアメリカに渡り、皿洗いや大学講師、警察学校の師範などの仕事で食いつないでいた吉田氏が、プレゼントの代わりに渡した手作りのソースにリピーターが続出したという。

「これはビジネスになる!」と直感が働き、スーパーを一軒一軒訪問する吉田氏の“どぶ板営業”が始まった。
 吉田氏は2005年の日本版「Newsweek」誌で「世界で最も尊敬される日本人100人」に選ばれている。

吉田氏は2005年の日本版「Newsweek」誌で「世界で最も尊敬される日本人100人」に選ばれている。


 「僕は京都の『東寺道』という昔ながらの商店街で育ったから、バナナの叩き売りを真似してね。当時、ぎゃーぎゃー騒がしいスタイルで店頭販売を続けたんです。着物に下駄を履いて、カウボーイハットを被って。

そしたら、それがまだ無名だった『コストコ』の創業者の目に留まった。えらく気に入られて、ソースも爆発的に売れたんです。いまでは世界11カ国でヨシダソースは売られてますよ」。
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4回も破産しかけて、4回も復活してきた波乱万丈の人生。話し始めたら止まらない吉田氏のパッションに会場は終始圧倒された。が、ソース王の情熱に触れることで、ソースの味はずっとコクのあるものになる気もしてきた。

アメリカンな焼き肉のタレ。炊き込みご飯の出汁にも


 
ヨシダソースは1986年の発売当初から、いまも変わらない手作り製法で作られているという。

「いまだにじっくりと長時間かけて、釜で煮込んでます。そんな作り方をしている工場はいまどきないでしょう。だから、大量生産もできない。1日10万本がめいっぱいで、それが味の秘密でもあるんです」と吉田氏。

日本で販売されるのは「ヨシダ グルメのたれ オリジナル」と「ヨシダ BBQソース」の2種。日本で口にする焼き肉のタレと比べてやっぱりどこかアメリカンで、キャンプや海辺でいますぐにでもバーベキューをしたくなる味となっている。

肉を漬け込むとやわらかくなると好評で、肉じゃが、生姜焼き、魚の煮込み、炊き込みご飯の出汁としても使え、日本食との相性も抜群だそう。これは確かに、ほりにしに並ぶ万能調味料になる予感……!



ということで今回は特別に、オーシャンズ読者のみなさまに「ヨシダソース」と「ほりにし」をご用意。抽選で10名様にプレゼントします! 詳細は公式メルマガで近日発表するので、ぜひご登録のほど、よろしくお願いいたします!

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