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2025.03.20

ファッション

ロゴではなく“中身”で味わうラグジュアリー。寡黙なデニムと、名前のない日本料理店



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どこを見渡してもロゴがない。どころか、パッチやヒゲやハチノスといった“デニムらしさ”も見当たらない。

今季デビューを飾ったシーヴの野心的なデニム。その狙いは、服の本質を担う素材とシルエットに焦点を絞ること。先入観に左右されない強烈なクオリティが、この岡山県児島メイドの一本には存在する。

児島産の特注生地を使い、まっすぐな糸が作れなかった50年代の技術水準を再現。さらには適度なコシを残して織り、絶妙なニュアンスを生んだ。5万3900円/シーヴ(ブリーズ contact@ceive.jp)

児島産の特注生地を使い、まっすぐな糸が作れなかった50年代の技術水準を再現。さらには適度なコシを残して織り、絶妙なニュアンスを生んだ。5万3900円/シーヴ(ブリーズ contact@ceive.jp)


デザイナーは、超有名ブランド(ここではあえて具体名を記さないが)のパタンナーを16年間務めた麻生綾祐さん。「長く愛され続ける服」を前提とする彼のものづくりは、あくまで着用者ファーストだ。
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1950年代のヴィンテージから再現したムラ感のある13オンス生地は、身に着けるほどに身体に馴染みつつ型崩れしにくい超絶バランス。純粋な濃色インディゴだけで染められた藍は、自分らしい経年変化の美しい下地となる。
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