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2025.03.13

新生MINI「ミニ・クーパー」は噂どおりの愉しい車。ラインナップも拡充中のMINIをレビュー



先日、MINIのハイパフォーマンスモデル「JOHN COOPER WORKS(ジョン・クーパー・ワークス)」(以下、JCW)にBEV(電気自動車)がラインナップされた。

加わったのは「ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・イー」と「ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エースマン・イー」の2モデル。これでJCWモデルは全部で5車種に。

車好きにとってJWCは特別な存在で見逃せないが、まずはベースモデルを知ることが重要だ。“素性”を知ってこそ、ハイパフォーマンスモデルはもっと魅力を増す。
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ということで、長野県・軽井沢にて「MINI COOPER(ミニ・クーパー)」のICE(内燃機関車)と話題のBEV(電気自動車)を試乗してきたのでレポート!

ちなみに、今回紹介する「ミニ・クーパー」は2024-2025年度の「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した話題作だ。

「ミニ・クーパー」として再始動

左●「ミニ・クーパー(3ドア)C」新世代モジュールの1.5L直3ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力は115kW(156PS)/5000rpm、最大トルクは230N・m/1500-4600rpmで、7段のデュアルクラッチ式ATが組み合わされる。 右●「ミニ・クーパー(3ドア)SE」最高出力160kW(218PS)、最大トルク330N・mの電動モーターをフロントに搭載し、前輪を駆動。0-100km/h加速は6.7秒。床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は136.0Ah/54.2kWhで、一充電走行距離は402km。AC普通充電に加えてDC急速充電も使用可能となっており、後者については最大95kWまでの出力に対応している。

左●「ミニ・クーパー(3ドア)C」新世代モジュールの1.5L直3ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力は115kW(156PS)/5000rpm、最大トルクは230N・m/1500-4600rpmで、7段のデュアルクラッチ式ATが組み合わされる。 右●「ミニ・クーパー(3ドア)SE」最高出力160kW(218PS)、最大トルク330N・mの電動モーターをフロントに搭載し、前輪を駆動。0-100km/h加速は6.7秒。一充電走行距離は446km。AC普通充電に加えてDC急速充電も使用可能となっており、後者については最大95kWまでの出力に対応している。


1959年から続いた“クラシック・ミニ”のアイデンティティはそのままに2002年、BMWによってリバイバルされた、いわゆる“新生MINI”。

2024年に第4世代となる新型MINIがおよそ10年ぶりの全面改良とともに登場。その際にちょっと話題となったのが名称の変更。ここでちょっと事前知識を。



冒頭で紹介したJCWを除けば、現在のMINIのラインナップは大きく「ミニ・クーパー」「ミニ・エースマン」「ミニ・カントリーマン」の3モデル。(「ミニ・クーパー」のなかに、3ドアや5ドアモデル、さらにはCやSといったグレードがある)。

みんながよく知る、MINIのアイコンである3ドアのハッチバックは、以前までの正式名称は「ミニ(3ドア)」だった(5ドアの場合は「ミニ(5ドア)」)。

インテリアはよりスマートに。

インテリアはよりスマートに。


つまり「ミニ」から「ミニ・クーパー」へと変更されたのだ。車に詳しくない人にとったらミニとミニ・クーパーは同義、というかそもそも「ミニ・クーパー」として認識していただろう。だからかどうかは不明だが、広く認知されている「ミニ・クーパー」をモデル名にしたのだ。

“クーパー”の名称は、これまでスポーティなグレードを意味するひとつのグレードだった。

“クーパー”の名称は、これまでスポーティなグレードを意味するひとつのグレードだった。


ただのモデルチェンジというよりは、ブランドとして再始動的な意味合いもあり、意欲作となっているのは間違いない。

余談だが、「ミニ・クロスカントリー」の名で販売されていた従来のクロスオーバーモデルは、新型モデルで欧州と同じ「ミニ・カントリーマン」に。「ミニ・エースマン」はブランド初のEV専用クロスオーバーモデルとなる。

前置きが長くなってしまったが、それでは本題の試乗レビューをしていこう。
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