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長年愛されてきた外観は踏襲

今回試乗したのは、直列3気筒ターボのエントリー版「ミニ・クーパー(3ドア) C(396万円〜)」[左]とBEVの上位機種「ミニ・クーパー(3ドア)SE(530万円〜)」[右]。一目でMINIとわかるオクタゴン(8角形)のフロントグリル。基本的にはキープコンセプトを貫いたルックスは、品格が際立つノーブルな印象だ。

今回試乗したのは、直列3気筒ターボのエントリー版「ミニ・クーパー(3ドア) C(399万円~)」[左]とBEVの上位機種「ミニ・クーパー(3ドア)SE(531万円~)」[右]。一目でMINIとわかるオクタゴン(8角形)のフロントグリル。基本的にはキープコンセプトを貫いたルックスは、品格が際立つノーブルな印象だ。


ぱっと見で違いがわからないほどよく似ている「ミニ・クーパー」のガソリン車とBEVの体躯だが、よく見るとディテールが異なる。ICE(写真左側・赤色)では、EVとの差別化を図るため、伝統の各部デザインソースを踏襲。ドアハンドルやアンテナ形状、ホイールアーチの加飾などは、従来MINIの特徴を活かしたデザインとなっている。



一方、BEVモデル(写真右側・青色)は差別化を図るため、シンプルかつクリーンなサーフェスを特徴としたデザインに。空力特性や静粛性を考慮してのことだろうか、ラジエーターグリルはもちろん、サイドスカットル、フェンダーアーチからロッドアンテナまでが廃止され、タッチ式のドアハンドルおよびフィンアンテナを採用する。

しかもAピラーの角度もBEVの「ミニ・クーパー(3ドア)SE」のほうがほんのわずかだが傾斜していることには驚いた。
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もうひとつさらに大きく異なる部分がある。新型MINIではICEとBEVとで使用しているプラットフォームが異なるのだ。ICEは従来型の改良版を採用する一方、BEVでは新開発のアーキテクチャーを活用。前者のホイールベースは2495mmだが、対するBEVのSEはバッテリーセルを多く積まなければいけないため2525mmと軸間が長くなっている。
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