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ヴィンテージのメモリアルパンツ


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大貫さんが恋焦がれたメモリアルパンツは、推定1950年代のもの。

アメリカメイドでパンツのブランドは不明。目を引く先住民のイラストに加えて、ウエイトリフティング、ラグビー、レスリングといったスポーツのモチーフも秀逸で、大学卒業時のものである可能性が高い。

仙台のトゥルー ヴィンテージの店主も知り合いから譲り受けたものだったが、その元オーナーの許可も取り、2年ほどラブコールを送り続けて手に入れた。まさにマニア心をくすぐる一点物だ。
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「アメリカでは、主に1940年代頃、高校や大学の卒業記念として学生たちがコーデュロイパンツやカバーオールに寄せ書きをするカルチャーがありました。パンツの場合は“メモリアルパンツ”と呼ばれて、ヴィンテージ市場でも非常に人気があります。

このユニークな伝統に魅せられ、これまでも数本所有していたのですが、仙台の名店、トゥルー ヴィンテージで非売品として展示されていたものにひと目惚れ。足繁く通い、念願かなって譲っていただきました。

インディアンなどさまざまなモチーフのイラストやそれらの配置が絶妙で、サイズも自分にぴったり。デッドストックでしたが、躊躇せずに日常使いしています。こんな奇跡の一本は誰にも譲れません」。

フリーランスデザイナー/サンタセッ代表
大貫達正さん
古着店バイヤー等を経て、フリーデザイナーとして独立。2020年には、自身のものへの造詣や知識を集約させたアポイント制のギャラリー、サンタセッをオープンさせた。

OCEANS 4月「これが“本当のラグジュアリー”」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

品田健人、高橋絵里奈=写真 長谷川茂雄=編集・文

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