
時速160kmを超える、超高速シュートが飛び交う球技「ラクロス」が2028年のロサンゼルス五輪の正式競技に決定した。1908年のロンドン五輪以来、120年ぶりの復活である。
ネットのついたスティックを使用し、野球よりも小さなボールを相手ゴールにシュートするこのチーム競技。北米先住民のゲームにルーツを持ち、現在もアメリカやカナダ、イングランド、オーストラリアなどで特に親しまれているが、日本も2022年の世界選手権で5位に入賞するなど、五輪メダルも夢ではない。

通常は10人制でプレイするが、五輪では6人制(SIXES)を採用。よりテンポの速い試合展開が期待できる。
そんなラクロス競技で、日本初のプロ選手として日本、オーストラリアで活躍したのが山田幸代さんだ。2018年〜2022年まで世界ラクロス協会の選手会理事、ルール委員会のサブコミッティチェアを歴任するなど、日本のラクロス界におけるパイオニア的存在である。
日本初のプロラクロスプレイヤーで、「Little Sunflower」代表取締役の山田幸代さん。
「ラクロスの魅力を知ってもらい、子供たちにラクロスを夢のひとつにしてもらいたい」。そんな想いでラクロスの普及にも取り組んでいる山田さん。五輪開催に先駆け、山田さんが運営する国際マッチ「KPMG SEKAI CROSSE 2025」が3月13日(木)に東京、15日(土)に神奈川で開催される。
「SEKAI CROSSE」とは世界最高峰のラクロスプレイヤーが集まる、日本最大の国際大会。数年前から開催されている大会だが、実は主体となっているのは現役大学生たちである。
SEKAI CROSSE実行委員会の代表・山田幸代さん(中央)、メインスポンサーのKPMGジャパンの山田裕之氏(右端)、学生代表・副代表のみなさん。2月27日の記者会見にて。
大会運営や広報、セールスなどビジネスにも通じるノウハウを身につけながら学生が主体的に動き日本のラクロス界を盛り上げているのだ。
「SEKAI CROSSE」では日本各地から集まった選抜プレイヤーのチーム「Cross Crosse」が、世界最強のUSAプロリーグ「プレミアラクロスリーグ(PLL)」(男子)と「ウイメンズラクロスリーグ(WLL)」(女子)、そしてかつて山田さんも所属していた「南オーストラリアオールスターズ」と対戦する。

「このプロジェクトに携わってくれている学生たちのパワーもすごいですし、アメリカなどの世界最強のトッププレイヤーたちも、ラクロスをもっと広めたいと舞台を選ばずに参加してくれます。
ラクロスは“フィールド最速の格闘球技”といわれるように、試合展開のスピーディさ、そして激しさが魅力です。ぜひフィールドに見に来てほしいと思います」(山田さん)。

今回のマッチでは、男子チームの対戦は10人制(1試合15分×4回)、女子チームの対戦は五輪でも採用される6人制ルール(1試合8分×4回)。本場のトッププレイヤーによる試合を観戦できるまたとない機会である。チケットは現在発売中。お見逃しなく!
[開催概要]
大会1日目
South Australia All Stars vs Cross Crosse 選抜(女子選抜) South Australia All Stars vs Cross Crosse 選抜(男子選抜)
日時:2025年3月13日(木)17:00〜20:15(女子17:30〜/男子18:45〜)
会場:大井ホッケー場サブピッチ
住所:東京都大田区東海1-2-1
大会2日目(メイン開催)
WLL All Stars vs Cross Crosse 選抜(女子選抜)
PLL All Stars vs Cross Crosse 選抜(男子選抜)
日時:2025年3月15日(土)13:30〜18:30(女子15:00〜/男子17:00〜)
会場:富士通スタジアム川崎
住所:神奈川県川崎市川崎区富士見2-1-9
チケット購入はこちら[問い合わせ]SEKAI CROSSE 実行委員会sekaicrossestaff@gmail.comhttps://www.sekaicrosse.net