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2025.05.01

ファッション

「リーバイスは人生。車のナンバーも501」世界的プロデューサーが惚れ込んだ“至極のデニム


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トラッドマンボンサイのディレクターであり、盆栽を扱うクリエイター集団「松葉屋」を率いる小島鉄平さん。彼の前職はアパレルバイヤー、異色の経歴を持つ人物だ。

今でこそ盆栽が仕事の中心にあるが、根っこの部分ではファッションへの愛も冷めることはない。特にリーバイスのデニムへの想いは格別とか。そんな彼が今、人生の一部と言ってはばからない至極の1本を紹介しよう。

【写真15点】「世界的プロデューサーが惚れ込んだ“至極のデニム」の詳細を写真でチェック
紹介してくれたのは……
小島鉄平(こじま・てっぺい)●20 代前半に友人たちと共に、新作と古着をミックスしたセレクトショップをオープン。そのバイヤーとして活躍する中、海外でのとある経験から一念発起し松葉屋を設立する。以後、トラッドマンズボンサイを立ち上げ、展示会や SNS を通じ盆栽の魅力を発信。今では、世界的なラグジュアリーブランドとコラボレーションをするまでに。

小島鉄平(こじま・てっぺい)●20代前半に友人たちと共に、新作と古着をミックスしたセレクトショップをオープン。そのバイヤーとして活躍する中、海外でのとある経験から一念発起し松葉屋を設立する。以後、トラッドマンズボンサイを立ち上げ、展示会やSNSを通じ盆栽の魅力を発信。今では、世界的なラグジュアリーブランドとコラボレーションをするまでに。

リーバイスが盆栽と日本の魅力に気づく契機に

盆栽業界の寵児として世界に名を轟かせる小島さん。前職はアパレルバイヤーというのだから、人生とは分からないものである。
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そんな背景があるだけに、服に対する愛着もひとしお。服好きになったのは両親の影響だ。



「両親がファッションが好きで、父からリーバイスの『66(ロクロク)』をもらったんですよ。かなり貴重なうえに高額なモデルだったと思います。ただ、僕は金額自体よりも初期の頃は数ドルで売られていたものが今は数千ドルになっているという事実に驚いちゃって(笑)。

人がはいていた古着なのにどうして価格が上がっているのか、ものすごく興味が湧いたんです。僕自身、興味を持つとのめり込むタイプで、お小遣いを貯めて雑誌を買い漁り、知識をインプットしていきました」。

ファッションを学んでいく中で、デニムへの関心は日に日に強まっていったという。



「僕の地元の千葉県柏市はもともと古着店が数多くあった場所。中学1年生ぐらいの頃から古着店回りを日課にしていました。店以外でもカッコいいデニムやGジャンを着ている人がいたら声をかけて見せてもらっていましたね。

誰がどうはいてこの表情になったか、社会情勢によって年代ごとにボタンの仕様も変わるだとか、戦争の影響で本来はあるべき場所にステッチが施されていないとか……デニムって調べれば調べるほど、個体の特徴だけでなく時代の背景まで見えてくる。ワクワクしますよね」。




気づけば学校では“リーバイス博士”で知られるようになる。中学時代は友人の買い物にもよく付き合わされていたという。

「仲間たちがデニムを買うときには『一緒に来てくれ』と頼まれていました(笑)。501はもちろん、太めがいいというオーダーには505、シルエットがキレイなモデルがいいと言われればレディースモデルの701を勧める。

リーバイスを通して、かなりアメリカンカルチャーの影響も受けましたね。アメリカを知ったからこそ日本を客観視できて、本来の魅力に気付けた。それが盆栽の事業に通じていると考えています」。
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