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2025.03.05

ファッション

一番身近なデニムこそ贅沢な逸品を。ディオールも支持する“ジャパンデニム”のクオリティ

39万円/ディオール︎(クリスチャン ディオール︎ 0120-02-1947)

39万円/ディオール︎(クリスチャン ディオール︎ 0120-02-1947)


▶︎すべての写真を見る ディオールをはじめとして、世界中のラグジュアリーブランドが日本産のデニム生地を使用しているのは周知の事実。その理由は、端的に言えばクオリティが高いからだ。

例えば、キム・ジョーンズがデザインするカプセルコレクション「ディオール アイコンズ」のデニムシャツ。

素材はシルク100%。太糸のシルクを使用した日本製生地で、デニムを最もラグジュアリーに解釈したマテリアルといえよう。

生地の輸出量に限れば他国に軍配が上がる。大量生産を得意としているのは中国やメキシコ、近年ではトルコ。
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しかしながらジャパンデニムは、ブランドの複雑な要求に高度なレベルで応えるという点で、海外産デニム地に対する優位性を保持しているのである。 こちらも「ディオール アイコンズ」のデニムパンツ。シャツと同じシルクを使用し、股上の深いレギュラーフィットに仕立てた。合わせるのは白シャツに黒のプレーントウ。シンプルな装いで、デニム本来の味を楽しむ。デニム32万円、シャツ26万円、サングラス9万円、靴16万5000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール︎ 0120-02-1947)

こちらも「ディオール アイコンズ」のデニムパンツ。シャツと同じシルクを使用し、股上の深いレギュラーフィットに仕立てた。合わせるのは白シャツに黒のプレーントウ。シンプルな装いで、デニム本来の味を楽しむ。デニム32万円、シャツ26万円、サングラス9万円、靴16万5000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール︎ 0120-02-1947)


歴史をたどれば日本の繊維産業は伝統的に分業制が発達しており、デニム生地に関してもそれが当てはまる。つまり紡績、撚糸、製織、加工といったそれぞれの工程で、専門的な技術を培ってきたのである。

言い換えればそのクラフツマンシップが、国内外のブランドから厚く支持されているというわけだ。

その魅力はやはり、ありのままの質感や風合いにある。ジャパンデニムはいわば刺し身のようなもの。潔くシンプルな装いで味わいたい。


OCEANS 4月「これが“本当のラグジュアリー”」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

生田昌士(hannah)=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 加瀬友重=文

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