「ザ イノウエブラザーズ」の理念に共感した4者コラボが登場。今回限りの特別版だ!
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すべての写真を見るラグジュアリーとは何か?「稀少性」は、ひとつのキーワードとなる。高純度のアルパカ製品作りにこだわるブランド、ザ イノウエブラザーズは、その代表的存在だろう。
彼らは大量生産とは真逆の立場を取るにいたった。その理由を兄でデザイナーの井上聡氏に聞いた。
「大量生産をしない、させない」

寒暖差の激しいアンデス山脈に生息するアルパカの毛は、保温性が優れて高い。ザ イノウエブラザーズがチョイスするベビーアルパカとは、1歳のアルパカのファーストカット。品質の高さは群を抜く。
「我々はデンマークのコペンハーゲンで生まれ育ち、幼少期から環境保全や人権などについて学びましたが、半面、差別を受けることも多々ありました。
そこから芽生えた反骨精神から、社会を変えるソーシャルデザインを実践したいと思うようになったんです」。
井上兄弟は、毎年アンデスに直接赴いて、パートナーシップを結んでいる遊牧民とコミュニケーションを取っている。右が兄の聡さん、左が弟の清史さん。
転機は2006年。友人と行った南米・ボリビアで、アルパカ製品を作る遊牧民に出会ったことだ。
「経済的には貧しくても、誰もが力強く生きていることに衝撃を受けました。と同時に、彼らが作っているアルパカ製品とその手触りを確認した瞬間、これは世界でも最高の素材だと確信したのです」。
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