Tシャツ7万8100円、ジャケット、パンツともに参考商品/すべてザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン 03-4400-2656)、スニーカー7150円/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン 0120-994-250)、アクセサリーは本人私物
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すべての写真を見るラグジュアリー=贅沢とは何か?改めて考えてみた結果、たどりついたのは5つのテーマだった。
「ストーリーのある服」「ファミリーの大切さ」「クラフツマンシップ溢れるモノ作り」「サステナブルな目線」「肉体的、精神的ウェルネス」。
そして、当代きってのスターである木村拓哉こそ、この5つを体現している稀有な存在だと思いいたる。
そこで、彼を招いてファッションやライフスタイルにおけるラグジュアリー観について話を聞いてみた。
まずは「ストーリー」と「ファミリー」をテーマにお届けしよう。
[Story]「心の豊かさを感じられるストーリー溢れるモノに惹かれます」
今回の撮影の感想を語ってもらう中で、木村は冒頭の言葉を口にした。
自身の“ヴィンテージウェア愛”は、YouTube番組『木村さ〜〜ん!』でも惜しみなく披露。先日、市場ではほぼ出回らない、ブルース・ウェバーのフォトTシャツを購入したことが話題になった。
「大事なことは、存在感のあるヴィンテージウェアに対して、そのモノを着るに相応しい人になれているかどうか。つまり、“似合う”以前に“見合っている”かどうか。
ヴィンテージウェアには市場価値がある。確かにその価値を生み出す歴史的意匠やコンディションは貴重で、素敵だと思います。
でも自分が服を着るうえでこだわりたいのは、金額的な贅沢ではなくそのモノが持つストーリーから得られる精神的な豊かさ。そういうモノに見合える男でありたい」。
また別のYoutubeの撮影では新品のデニムを糊付けし、ゼロの状態から自分だけの色落ちを楽しむ企画も公開。
「『プレイ=遊び』という感覚も大切です。糊付け後のデニムをはいて日常生活を送る中で、経年変化によって自分にしかつくれない“ヒゲ”や“ハチの巣”と呼ばれる表情を見せる。
これは誰かに誇示するものでなく、自分自身のテンションが上がること。それはラグジュアリー=贅沢ではありますが、それよりも断然、自分の中では『FUN』という言葉がしっくりきます」。
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