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足元はカラーソックス×王道革靴



洒落者は小物にもこだわるものだが、かたまりさんの気配りは靴下にまで及ぶ。

「全体的にシックな色味の服が多いので、そういうときは靴下で色を取り入れるようにしています。フランス人は靴下で色を入れるという記事を昔読んで、その刷り込みがずっとあるのかもしれません。

とはいえ、時間がないときは『やばい、やばい!』って、洗濯かごから取ってきた靴下をそのまま履いていますが(笑)」。



ブランドにはこだわらず、良いと思ったものがあったときに買う程度と話すが、そのコレクションは50足以上にもなる。この日履いていたボーダーの靴下は、ジャパンメイドのソックスブランド「ロトト」。

「先輩に靴下が好きな人がいて。その方にプレゼントしようと伊勢丹に行ったときに自分用に買ったやつです」。



スニーカーやリュックなど、今やビジネスシーンでもカジュアルな小物を取り入れることが多くなったが、かたまりさんは革靴を履くことが多いという。この日、履いていたのは黒のベーシックな「パラブーツ」。



「モノにもよりますけど、雨の日も気にせずに履けるのが革靴の良さです。それと普段、ネタでコントをやるのですが、僕はあまり衣装を持っていなくて、私服のまま舞台に立つことが多いんですね。

一方で、劇場に保管してある学ランやスーツを着ることもあって。そういうときでも黒の革靴を履いておけば、浮かないというか、なんとなく合わせられるのが便利なんです」。

普段は利便性の高さからリュックを使うことが多いというが、ここぞというときに持つのが「グレンロイヤル」のレザートートバッグ。



「買い物のときに見かけたおじいさんが、クタクタの革のカバンを使っているのを見て、すごく格好良いなと思って。僕も革のカバンを育てたいなと思って買いました。

これは、まだ買って2年くらいなんですけど、買うときに経年変化したサンプルを見せてくれて。くたびれていくと、オレンジっぽくなっていくのがいいなと。もっと使い込んでヘロヘロにしたいですね」。




ベーシックのなかにも質の良さとこだわりを感じる。そんなフレンチスタイルの大人な着こなしを、この冬参考にしてみてはいかがだろう。

新澤 遥=写真 林田順子=取材・文

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