父親がきっかけでバイク好きに
2~3歳の頃。ブラジル・サンパウロにて撮影。
もともと私がバイクに興味を持ったきっかけは、父がライダーだったからです。
幼い頃、父の仕事の関係でブラジルのサンパウロに住んでいたことがあり、その頃にはすでに、父のバイクに乗せてもらっていたそうです。
習い事や撮影、レッスンのお迎え、ちょっとしたお出掛けもすべてバイク移動。そんなわけで、生活の中に自然とバイクがある環境で育ちました。
生まれてから25年ほど、タンデム(二人乗り)専門娘だったので、バイクには親しみがありましたが、運転するとなると話は別。自分で免許を取ろうとは思っていませんでした。
そんな心境に変化があったのが2020年。コロナ禍でずっと続けてきた女優やタレントの仕事が一気に減り、ステイホームをせざる終えない状況になってしまったんです。
大した趣味もなかった私ですが、せっかく時間ができたので「やりたいことをやっちまおう!」と思い、翌日には教習所へ入校しておりました(笑)。
しかし実は、中型免許取得のため教習所に通っている2カ月の間に、何度かやめようかと思ったことがありました。
というのも、実技試験に3回も落ちたんです……。
大きな転倒などはなかったのですが、あと一歩! みたいなことが続いたり、普段やらないようなミスを連発してしまったり。試験中に、パイロン(赤い三角コーン)にまさかの接触。初めてのことでしたが、絶望しました。減点数が大きいので、「不合格の可能性大だ」と。
試験中も一歩間違えば大怪我に繋がるので、かなり緊張感が漂っていました。危険と隣り合わせなので、そりゃ先生の見る目も厳しいです。
実技試験に落ちたときは、まあまあ凹みました。挫折、挫折の嵐。落ちるたびに、再課金。どんどん1万円札が飛ぶんですもん~!
母に泣き言をぼやいてたら「せっかくあと一歩なんだから、頑張るしかないでしょ」と。その言葉に背中を押され、半泣きで次の実技の予約をしたのを覚えています。
テストの時期は12月だったので、寒すぎてガクブルでした。雨の日も、風の日も、指先がガチガチに凍ってしまって、霜焼けができそうになっても、めげずに通い続けました。
そんな試練を乗り越えて、なんとか2020年末に中型免許を取得。翌年には次のステップ、大型免許に挑戦。2021年末には、大型免許も取得することができました!
合格したあの時の気持ちは、忘れられません。「私は無敵!」と心の中で叫びました(笑)。
ちなみに、私が大型免許を取りに行くタイミングで、なんと父も同じ教習所へ通うことに。父は以前から大型免許を取りたい気持ちがあったようなのですが、仕事が忙しく、しかも母に嗜められたようで、長年夢を叶えられずにいたそうです。
ただ私は父娘並んで教習を受けるのが恥ずかしくて……。親子なので、顔も似てるし、授業が被った日には教官に、仲良しでいいですねなんて言われちゃうし、複雑な気持ちでした(笑)。
大型免許を取る際には、中型免許を取った教習所と同じところへ通っていたのですが、「まさか指出さんが大型免許を取るなんて!」と、当時の教官たちにも驚かれました。乗り方も上手くなっていると褒められました。
こうしてやっとの思いで免許を取得したので、バイクに乗るときは細心の注意を払いながら、楽しく走っています。
自分のバイクであちこちに行けるようになってから、大人になったと思うことが増えました。
昔は、父の後ろに乗って“連れて行ってもらっている”という感覚でしたが、今ではたまに、父や母、妹など誰かしらを乗せることもあります。最近では母によく言われます。「頼もしくなったねぇ~」と。
ということで、指出瑞貴×バイクストーリーはこんな感じ。ライダーになってまだ4年ですが、さまざまな珍事件があったり、OMGな出来事があったり、素敵な景色や感動に出合えたり……語りたいことはまだまだたくさん。また次に話せたらと思います♡
バイクは奥が深いです!
▶︎指出瑞貴さんの公式インスタグラムはこちら!