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名店② 精肉店プロデュースの坦々麺が看板メニュー「匹十」



続いて紹介するのは、「匹十(ピート)」。店舗の場所は、JR山陰本線及び市営地下鉄東西線の二条駅から約300m。JR二条駅はJR京都駅からも近く、改札から3分も歩けば店に辿り着けるのでアクセスは良好だ。

2014年8月にオープンした同店は、オリジナリティ豊かな店舗が軒を連ねる、京都を代表する老舗商店街「京都三条会商店街」の一角に位置する。

町家をリノベーションした飲食店など計180軒もの店舗が軒を連ね、同商店街自体が観光名所となるほどの知名度を有するが、「匹十」は、そんな商店街の千本通り寄りの場所に佇む。注意深く観察しなければ、およそラーメン店だとは判らない個性的な外観が印象深い店舗だ。



「担々麺」と「焼肉どんぶり」を2大看板商品として掲げる人気店で、提供する麺メニューは、「担々麺」と「牛カレーそば」の2種類。担々麺とカレーラーメンの2品を揃えるラーメン店は珍しく、しかも、提供するのがその2品のみというラーメン店はさらに珍しい。全国広しといえど、そんな店は「匹十」以外には存在しないのではなかろうか。

看板麺メニューは、上で述べたとおり、メニューリストの筆頭を飾る「担々麺」。



甘み・辛み・酸味の三味と挽き肉の香ばしい味わいとの相乗効果で味蕾を陶酔させる、四条大宮の名店「担担」に似たタイプの1杯。精肉店のプロデュースだけのことはあって、挽き肉の完成度の高さは特筆に値するものがあり、麺に挽き肉を絡めながら啜り続けている内に丼が空っぽになってしまっていた。

テイストは、一般的にイメージされる担々麺とはやや異なるが、同店のような担々麺は、「担担」を筆頭に、京都においては一定の市民権を獲得しているところ。これもまた、「ご当地麺」の一種だと捉えることもできるだろう。ぜひ一度、ご自身の舌で味を確かめてもらいたい。
匹十(ピート)
住所:京都市中京区西ノ京南聖町21-52
営業:11:30〜14:30LO 土日祝は15:00LO
定休:水曜


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