前編では、主演映画『若き見知らぬ者たち』や、企画・プロデュースを手がけた「しずおか映画祭」など、俳優の枠を超えた活動について語った磯村勇斗。
彼は、カメラやサウナ、ゴルフなど、多彩な趣味を通じて自分らしさを大切にし、特に「デニム愛が止まらない」と語るほどデニムに強いこだわりを持っている。
自身のファッションやライフスタイルを探求し続ける姿勢が、彼の大きな魅力だ。
そんな趣味に対する深い思い、そしてこれからの挑戦について、飾らない自然体の磯村勇斗に話を聞いた。
【写真7点】「俳優 磯村勇斗さん」の詳細写真をチェック 「息抜きは純粋に楽しむもの」カメラとリフレッシュに込める磯村勇斗のこだわり
ーー最近の磯村さんの息抜きについて教えてください。意外と本業にプラスになっていることなどありますか? 仕事にプラスになっているかどうかは、正直あまり意識していないですね。リフレッシュの時間はできるだけ仕事と切り離すようにしています。やっぱり、息抜きは純粋に楽しみたいので。
サウナや温泉に行くのが好きで、今でも頻繁に足を運んでいますし、ドライブもよく行きます。ゴルフも楽しんでいますよ。
自分のペースでリラックスできる時間があると、気持ちがリセットされる感じがして、自然と仕事にもいい影響が出るのかもしれませんね。
ーー撮影の合間にカメラマンとカメラの話で盛り上がってましたけど、カメラの魅力ってどんなところにあると思いますか? カメラは昔から好きで、最近また本格的に取り組んでいます。フィルムとデジタル、どちらにもそれぞれの魅力があって、今はその両方を試しながら、撮り方を工夫しているところです。
撮影するたびに新しい発見があって、今まさに自分のスタイルを確立するための探求中といった感じです。
Leica M9も持っているのですが、日本ではなかなか手に入りづらいから、ドイツで探しました。僕が手に入れたのはM9-Pというモデルで、あの赤いロゴがないシンプルなデザインが気に入っています。
1カ月半くらい前に手に入れたんですけど、やっぱり特別な感じがしますね。
ーー俳優さんでカメラが趣味の人って結構多いですよね。なんか共通点とかあるんですかね? 本当に役者でカメラを楽しんでいる人が多いですよね。なぜなのかは分からないんですけど、自分で「切り取る」ことの楽しさがあるのかもしれません。普段は自分が切り取られる側ですから、その逆を体験するのが新鮮なんです。
ファインダーを覗いている瞬間だけは、余計なことを考えずにその場に集中できる。自分の視点で物語を作る感覚があって、それがカメラの魅力だと思います。
ーー将来的に写真展とかの計画はありますか? そうですね。もし写真がたまって、『これなら見てもらいたい』と思えるものが揃ったら、個展を開くのもいいかなと考えています。いつかそんな機会があれば、皆さんにも僕の視点を共有できたら嬉しいですね。
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