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映画祭は「続ける」ことで地域に根付く



「映画祭は、一度限りではなく、長い時間をかけて育てていくものです。

毎年続けることで、地域の一部になっていく。そのためには、地元の皆さんの協力が欠かせません。僕一人で突っ走るのではなく、みんなと一緒に作り上げていきたいんです」と語る。

地域全体と共に成長していくーーそれが磯村の映画祭に対する揺るぎない信念だ。

その思いは、映画祭の成功にとどまらない。「地元の若手監督や俳優たちが自由に表現できる場を作りたいんです」と語る。

自身が俳優として経験してきた業界の課題に触れ、若い才能が新しい視点を持って自由に表現できる環境を整えることが、映画業界全体を活性化させると信じているのだ。



磯村勇斗の挑戦は、俳優という枠を超え、新たなステージへと踏み出している。その小さな種が、静岡から日本全体、そして世界へと広がり、やがて大きな花を咲かせる日が来ると信じて。

映画という力強い媒介を通じて、磯村が描くビジョンは、今、確かに動き出した。


[イベント詳細]
しずおか映画祭公式HP
https://shizuokaeigasai.jp/ 
磯村勇斗●1992年、静岡県生まれ。2015年ドラマ『仮面ライダーゴースト』(2015,16)で仮面ライダーネクロム・アラン役を演じ注目を集める。その後、連続テレビ小説『ひよっこ』(17)でヒロインの夫となる見習いコック役を演じ脚光を浴びた。映画作品では『ヤクザと家族The Family』(21)、『劇場版 きのう何食べた?』(21)で第45回日本アカデミー新人俳優賞を受賞。映画「月」で第47回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。出演作には、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 –運命–』、『最後まで行く』、『波紋』、『渇水』、Netflix『今際の国のアリス シーズン2』(22,23)がある。


長田 慶=写真 佐藤友勝=ヘアメイク 笠井時夢=スタイリスト 池田鉄平=取材・文

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