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現在のラーメン業界の一端を象徴する物語

「一八亭」は昼の11時から朝方4時まで営業している。昼営業はジャンニさん、夜営業は知枝さんで切り盛りしているため、平日はほとんど一緒に過ごすことができない。唯一日曜日は22時半までの営業なので、日曜の夜と定休日の月曜日だけ2人で過ごすことができる。

ジャンニさんと知枝さん。ラーメンはもちろんのこと、ふたりの人柄に惹かれて足を運ぶ常連も多い/筆者撮影)

ジャンニさんと知枝さん。ラーメンはもちろんのこと、ふたりの人柄に惹かれて足を運ぶ常連も多い/筆者撮影)


今や、ジャンニさんに会いに来る常連客がたくさんいる。老若男女さまざまなお客さんがいるが、みんなジャンニさんとおしゃべりしに来たり、週末はお酒を飲みに来てくれたりする。

ラーメン店だが朝方まで営業。飲むこともできる(筆者撮影)

ラーメン店だが朝方まで営業。飲むこともできる(筆者撮影)


「私がお店に立ち始めた頃は、外国人がラーメン屋で働いていること自体がまだまれでした。その後、日本料理を外国人が手がけることが増えてきて、今や世界は日本ブーム。ラーメンも世界のものになりました。

日本人のシェフがイタリアンを手掛けるのと同じく、外国人がラーメン屋をやることも珍しくなくなりました。当時はここまでラーメンがすごくなるとは思わなかったです」(ジャンニさん)

調理中のジャンニさん。熟練の腕を感じさせる、ほれぼれする手際の良さだ(筆者撮影)

調理中のジャンニさん。熟練の腕を感じさせる、ほれぼれする手際の良さだ(筆者撮影)



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