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2024.08.16

あそぶ

三人称・鉄塔イチオシ!「記憶をなくしてもう一度やりたい」一筋縄ではいかない推理ゲームの面白さ



連載「大人がハマる名作ゲーム」とは……

RPGやスポーツ、格闘技とあらゆるジャンルのゲームを実況する三人称・鉄塔さん。

今回は鉄塔さんが「記憶をなくしてもう一度プレイしたい」と絶賛した、推理系アドベンチャーゲームをご紹介!
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【写真16点】「Return of the Obra Dinnの魅力」を写真でチェック
案内人はこの方! 
鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

何らかの事件に遭遇し、その真相を推理するミステリー系アドベンチャーゲームは、派手さこそないものの根強い人気のジャンルです。

過去には『ポートピア連続殺人事件』や『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』、『さんまの名探偵』などの名作タイトルがあり、『探偵 神宮寺三郎シリーズ』、『逆転裁判シリーズ』、『ダンガンロンパシリーズ』など有名なものもたくさん作られてきました。

提示された小さな情報から推理していき、真相にたどり着いたときの衝撃や爽快感は圧倒的で、「自分だけがこの真実に気が付けたのでは……」と名探偵気分を味わえるのが魅力です。

今回はその中でも、一風変わった切り口でありながら、圧倒的な満足感を得られるオススメ推理ゲームを紹介します。
 
それが『Return of the Obra Dinn(リターン オブ ジ オブラ・ディン)』という、日本在住のゲームクリエイター、ルーカス・ポープ氏が制作した異色の謎解きミステリーアドベンチャーゲームです!

三人称のプレイ動画はこちら!

ゲームをざっくり紹介
イギリスのファルマス港から航海した商船「オブラ・ディン号」には60人の乗員乗客が乗っていたが消息不明になり、4年後に突然ファルマス港に無人で帰航。

保険調査官である主人公は、このオブラ・ディン号に何があったのかを探ることに。乗員名簿にある名前と死因を特定させるためには、当時の事件の会話の内容や服装までも事細かに見る必要がある。さまざまな思考を巡らせて、事件の真相へたどり着こう。
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紙芝居のような独特なタッチの映像

ゲームを開始すると現れるのは、往年のゲームボーイを彷彿させる緑がかったモノトーンの画面。大海原の向こう側へ沈もうとしている夕日の下に、一隻の帆船の影が浮かんでいます。静かな波の音が聞こえたかと思うと、切り裂くようなバイオリンの音色とともに、重々しく不穏な音楽が鳴り響きます。

舞台は19世紀初頭、出発時には多くの船員が乗っていたはずの商船・オブラ・ディン号が無人で帰港したため、その調査をすることになった保険調査官が今作の主人公となります。



4年もの間航海を続けていたオブラ・ディン号に何が起こったのかを探るべく、沖合に浮かぶその船に小舟で移動する主人公。

「社の人間にたたき起こされたぜ。あんたをオブラ・ディン号に渡せとな」。
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粗野な言葉が聞こえたかと思うと、画面の中央に字幕が表示されます。この会話のやり取りで、そう語りかけてきた男が渡し舟の船頭であることと、調査員が女性であることが分かります。



昨今のゲームは、登場人物が実際に口を動かして会話をし、その表情までも変化するというのが主流ですが、このゲームは自分以外がまるで時間が止まっているかのように静止しており、誰が誰に話しているのかは分かりません。紙芝居を見ているようなもので、見ているこちら側が、口調や台詞から推測する必要があるのです。

ひょっとするとこのゲームは一筋縄ではいかないかもしれない……。

そんな予感がしました。
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