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2024.08.02

からだ

冷やしキュウリはO157、お好み焼きはセレウス菌!夏祭りに潜む“食中毒の罠”を専門家が解説



たこ焼き、焼きそば、かき氷にチョコバナナ。昔から変わらない屋台の味に子供たちも心躍らせる季節だが、親として注意したいのが食中毒。夏は危険が最も高まる季節でもある。

大人より感染しやすく、重症化しやすい子供を守るべく、夏祭りで気をつけるべきポイントを名古屋文理大学短期大学部の佐藤生一名誉教授に聞いた。

聞いたのはこの人!

佐藤生一●名古屋文理大学・短期大学部名誉教授。管理栄養士。約45年間、栄養士やフードスペシャリスト養成に従事。
日本テレビ「秘密のケンミンSHOW極」、テレビ朝日「モーニングショー」などメディア出演多数。

佐藤生一●名古屋文理大学・短期大学部名誉教授。管理栄養士。約45年間、栄養士やフードスペシャリスト養成に従事。
日本テレビ「秘密のケンミンSHOW極」、テレビ朝日「モーニングショー」などメディア出演多数。


冷やしキュウリが危険な理由



――冷やしキュウリが食中毒のトピックに上がるニュースをよく目にしますが、やはり注意が必要ですか?


必要です。ただ、冷やしキュウリに限らず「浅漬け」や「一夜漬け」に要注意です。本来の漬物は、塩分濃度が高く乳酸発酵するため、菌がいても死滅します。でも、浅漬けや一夜漬けの場合は塩分濃度が低く、菌が残りやすいんです。

――具体的に、何の菌が食中毒を引き起こすのでしょう?

腸管出血性大腸菌O157です。

2014年に静岡の花火大会で500人が冷やしキュウリで集団食中毒を起こし、2年前の2012年には札幌の食品会社が製造した白菜の浅漬けで、8人が亡くなっています。

わずかな菌の量でも感染してしまうのがO157の怖いところ。札幌の事故がきっかけで今年6月、食品衛生法が改正されて浅漬けの販売が営業許可制になりました。


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