中央高原、ユカタン半島は世界遺産の宝庫
街並みの美しさから「西部の真珠」と呼ばれるメキシコ第2の都市・グアダラハラ(標高約1550m)や、日本企業も多く進出している商工業都市・グアナフアト州のレオン(標高約1800m)など、大都市は中央高原地帯に集中しています。どこも標高が高く、首都のメキシコシティに至っては標高約2240m。飛行機から降りた途端に高山病になる人もいるといいます。
中央高原地帯にはスペイン植民地時代に採掘された銀を輸送した「銀の道」が走り、そのルート上で発展した街に次々と豪華な装飾の教会や美しいコロニアル建築の建物が建てられていったそうです。
メキシコには現在35件もの世界遺産がありますが、メキシコシティとその周辺だけで7件、中央高原北西部に10件、南東側の天使の街・プエブラからオアハカにかけて4件、そしてユカタン半島エリアに6件の世界遺産があるんですよ!
全長1280m、18世紀に建設されたケレタロの水道橋
下のインスタグラム3・4枚目の、チョルラの丘の上に建つロス・レメディオス聖堂では、教会の美しさと古代文明の面影を感じることができました。
もともとこの地には、先住民たちの手によってつくられたピラミッド(大神殿)があり、その大きさはメキシコの遺跡の中でも一二を争うほど。その頂上にスペイン征服後に建てられたのがこの教会で、現在でも周辺に遺跡群が残っています。
ユカタン半島に入ると、高原部とはまた違ったメキシコの一面が見られます。
熱帯植物の生い茂るジャングル、そして森の中にたたずむ状態の良い遺跡はまさにロマンそのもの。探検家のような気分で古代文明を感じることができます。
パレンケ遺跡|上:碑文の神殿 左下:太陽の神殿 右下:草むらで姿を現したイグアナ
ユカタン半島はその陸地のほとんどが石灰岩からできており、雨水などは地中に吸い込まれていきます。結果、大きな川などが形成されず、代わりに地面が陥没してできる地下洞窟湖「セノーテ」が点在しています。
このエリアではマヤ文明が栄え、その古代から「聖なる泉」として親しまれてきました。
気温40度近くの平野に現れるオアシスは抜群の透明度で、心も体もリフレッシュすることができました。
セノーテ カンクリチェ|ユカタン半島で初めて訪れたセノーテ。あまりメジャーではないのかほとんど人がいなかった
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