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旅するたびに“正しさ”を実感するブランドの姿勢



KENSHINさんがパタゴニアに傾倒する理由は、そのスペックの高さだけではない。

「やはり彼らの“自然と共に歩む”という姿勢が素晴らしい。僕は仕事でどこかに行くと、いつも撮影後に休暇を取って、国立公園や山の中を散策したり、山登りしたりしています。そこで目にする植物たちに地球からの恩恵を感じる。だからこそ彼らの姿勢に共感しています」。

自然との関わりが、今の活動にもつながったという。



「2012年頃、休暇中に山の中を散策しているときに、植物を自ら採取して蒸留しているおじさんに出会ったんです。とても興味を持ち、彼から植物について教わりました。僕も植物からエッセンシャルオイルやウォーターを蒸留精製してみたいと思い、帰国後にサロン、ファクトリー、ラボを兼ね備えた『Epo Essential Oil Factory』を作りました。

今は地球の財産を借りて仕事をしているような感じ。だからこそ、パタゴニアのスタンスや行動原理にも共感する部分がたくさんあります」。

また、ブランドの哲学にも共感するところがあるのだそう。



「ただ便利なだけ、オシャレなだけではダメということ。より広い視野と先を見る目線が必要です。それは僕の哲学にも通ずるので、自ずとモノ作りのアプローチはパタゴニアと同じベクトルになります」。


「パタゴニアのアイテムには公私共にお世話になっている」というKENSHINさん。20年以上も愛用してきたからこそ、魅力を語るその一言、一言に信憑性が生まれるのだ。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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