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やっと出合えた理想的な“旅バッグ”

KENSHINさんの経歴は実にユニークだ。若い頃は海外志向が強く、情報の源は主に世界のファッション誌。そこでロンドン発の世界的ヘアサロンのクレジットを目にし、宮大工のアルバイターから転職し、ヘアスタイリストの道を歩み始めた。



持ち前のセンスと器用さが認められ、ヘアサロンの本店があるロンドンで勤務することに。ロンドン屈指の気鋭ファッション誌「IDマガジン」をはじめ、名だたるメディアと仕事をする幸運に恵まれた。

’90年代後半にNYのエージェントからのヘッドハンティングを受け、NYに渡る。以後、NYを拠点に世界を股にかけ活躍している。



海外ロケの多いKENSHINさんのライフスタイルにキャリーケースは必需品。ただ、当初はピンとくるものがなく苦労したという。その頃に出合ったのが、パタゴニアのキャリーケースだ。

「広告撮影では欧米だけでなく、アフリカや南米にも行く機会が多いので、キャリーケースの頑丈さは絶対条件。たくさん物が入って使いやすい、自分のスタイルに合うものをずっと探していたんです。パタゴニアのキャリーケースはまさに理想の旅バッグでした」。



パリやミラノのコレクションに参加する際には、15個ほどのキャリーケースを持っていくこともある。KENSHINさんはハードケースよりソフトケース派だという。

「ヘアスタイリストという仕事柄、道具に割れ物は少ないので、ソフトケースの方が軽くて使いやすいんです。膨らんで余白ができますから、思いのほか物もたくさん入りますしね。

ただ、ソフトケースは壊れやすいのが難点。その点、パタゴニアのキャリーケースはハードケースに負けず劣らずかなり丈夫なんです。

20年以上、20カ国60回ほど一緒にトラベルしていますが、今でも現役です。おそらく海外の空港でスタッフにガンガン放り投げられているはずなので、相当強いですよ(笑)」。



KENSHINさんはパタゴニアならではのアフターケアにも魅力を感じるという。

「頑丈さは十分ですが、万が一壊れても無料で直してくれたり、直すのが困難な場合は交換してくれたりするんですよ。僕のキャリーケースも細かいほつれなどを修理してもらいながら使い続けています」。

現在、パタゴニアには素材などを変更したシリーズがラインナップするが、それでもKENSHINさんは使い続けてきたキャリーケースに無類の愛着を滲ませる。




「生地の風情や全体的な佇まい、使い込んだ感じも気に入っているんですよ。ポケットの配置や数も使い続けるほどに利便性を実感できます。新しいものを買うのではなく、今後もこれを使い続けたいと思っています。

修理目的で店舗へ行くと『新しいものと交換しますか?』とスタッフさんが聞いてくれるのですが、迷わず『直してください!』と言います。

足回りも頑丈でスムーズ。今までホイールの交換は一度もしたことがありません。よほど優秀なベアリングが使われているでしょう」。





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