NISAで重要なのは「無理のない額で長期運用」
ーーNISAにはデメリットもあるんでしょうか? NISAに制度的なデメリットはないと思いますが、注意点はあります。
まず、無理な投資をしないこと。毎月の投資額は手取りの5〜10%に留めましょう。20万円の人なら2万円、30万なら3万円までと、無理のない額で運用することが大切です。
また、繰り返しになりますが、NISAは投資だということを忘れないでください。銀行に預けたお金が増えることはなくても、減ることはありません。しかし、NISAは日々の相場変動で、積み立て額が減ることがあります。
ここで重要になるのが「長期運用」。下の図にもあるように、過去30年の相場は右肩上がりで、平均利回りも8%です。
『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』より抜粋
ーー長期で見れば上昇していますが、所々下降もしていますね。
はい、よく見ると2020年あたりで一旦、下降しています。そして、また上昇に転じている。つまり、短絡的にマイナスになることはあっても、長期で見れば今後も上昇が期待できることを、この図は表しています。
ーーあくまでも、長期的な目線が重要だと? とても重要です。NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のふたつの口座から選ぶことができますが、僕が初心者におすすめするのが「つみたて投資枠」。その理由は、長期でかつ簡単に運用できるからです。詳しくは後編で解説しますね。
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初心者にもわかりやすい小林さんのNISA解説で、一気に始めるハードルが下がった今回。それでは次のステップとして、実際にどの商品をどう買えばいいのか、新NISAのハウツーを教えてもらおう。
※本記事の記載内容は2024年7月現在のものであり、記載された情報に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。また、本記事は特定の金融商品、投資商品を推奨するものではなく、記載内容を利用したことによる、いかなる損害・損失についても出版社、著者、ならびに本記事制作の関係者はいっさいの責任を負いません。投資の最終判断はご自身の自己責任でお願いいたします。