OCEANS

SHARE

遊べる工夫も盛りだくさん

それに、バックドアだけでなく、ガバッと大きく開く助手席側からも荷物を載せやすい。また、助手席を畳めばラゲッジまで2390mmもの長さのあるフラットな床面を作れる。

車中泊は楽勝だし、自転車もバイクも、7.5フィートくらいのボードも飲み込める。

床にボードを転がせておくのに抵抗があれば、天井にラックを組むといい。軽バンサーファーがよく使う手だが、N-VAN e:も前後にクロスバーを備えることができ、そこにボードを差し込めるのだ。

純正アクセサリーを使った水辺レジャー仕様の例。

純正アクセサリーを使った水辺レジャー仕様の例。


そのほか、床にはベルトや紐で荷物を固定できるフックが8つ、荷室の左右側面にはユーティリティーナット、つまりネジ穴が28個も備えられているので、ホームセンターで部材を買ってきて、好きな形の収納や棚などを備えれば、あれもこれもN-VAN e:に載せておける。

純正アクセサリーを使った釣り仕様の例。

純正アクセサリーを使った釣り仕様の例。


最大航続距離は245km。同じ軽自動車の日産「サクラ」は180kmだから、なかなかの健脚だ。

とはいえ、例えばメルセデス・ベンツ「EQA」の571kmやアウディ「Q4 e-tron」の594kmなど、他の電気自動車と見比べると少し見劣りしてしまうのも事実。



収納アレンジも充実。

アイディア次第で収納アレンジも大充実。


ただ、国から55万円、東京都なら、条件次第だが、少なくとも45万円の補助金が出るので、例えばN-VAN e:の個人向けグレードの「e: FUNで」あれば、291万9400円-100万円=191万9400円と100万円台で手に入る。

EQAやQ4 e-tronよりもグッと身近な存在と言えるのだ。

自車のバッテリーからや、オートキャンプ場の電源などから電気を取り込んで、窓を閉めた状態でも車内で家電を使うことができるオプションも用意されている。

自車のバッテリーからや、オートキャンプ場の電源などから電気を取り込んで、窓を閉めた状態でも車内で家電を使うことができるオプションも用意されている。


もちろん道の駅や高速道路のサービスエリアにある急速充電にも対応するし、高速道路での運転が楽になる先進運転支援機能「ホンダセンシング」が一部グレードなら標準で備わるから、遠出もしやすい。

それでも、基本は街を駆け回る配送車だったり、地元の海や山への相棒と考えたほうがいいだろう。

天井にクロスバーを備えることもできる。ここに釣り竿やボードをしまっておける。

天井にクロスバーを備えることもでき、釣り竿やボードをしまっておける。


何でも積めるし、出掛けた先で電気も使える。しかも実質100万円台。

245kmの航続距離も「OK!」という人は、ホームページの確認をおすすめする。何でもできる完璧な人より、少し隙がある人ほど、愛着は湧くからね。

籠島康弘=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。