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それでも避けられない飲みの席。飲み方のコツは?

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――どうしても参加しなければいけない飲み会などで酒量をセーブするコツや工夫はありますか?

最近はノンアルだけでなく、アルコール度数の低い「微アル」飲料も増えてきました。これらをうまく取り入れながら操酒することもできます。おすすめは、ノンアルや微アルのちゃんぽん。

最初の乾杯はノンアルや微アルでスタートし、アルコールの吸収スピードをできるだけ穏やかにするためにも適度におつまみを食べておき、胃の中に少し食べ物が入った状態でお酒に切り替えれば、悪酔いを防げます。

そしてちょっと酔っ払ってきたなと思ったら途中でまたノンアルを挟む。私自身もこの飲み方はよく取り入れていますよ。

おつまみは「オイル・ファースト」を心がけると二日酔いを防げます。良質な油分を含むメニュー、例えば鮮魚のカルパッチョやオリーブオイルを使ったアヒージョなどがおすすめです。脂質だけでなくタンパク質も豊富なチーズも積極的にとりたいですね。

――「飲みすぎた」と反省しても、結局翌日も飲んでしまうなんて失敗を繰り返してばかり。こんな不甲斐ない自分でも操酒できるのでしょうか……?

ダイエットと同じで、操酒も「見える化」すると成功しやすいですよ。自分がどのくらいの酒量を飲んでいるのかアプリで記録してみると、思いのほか飲みすぎていることに気づけます。休肝日を記録するシンプルなアプリもおすすめです。いずれも自分の飲酒習慣を客観視するのに役立ちます。

それと同時に大事なのが、うまくできない日があっても自分を責めないこと! トライ&エラーの積み重ねでいいんです。繰り返しますが、いつまでも元気にお酒を楽しむのが操酒の目的です。心の健康もとても大事ですから、思い詰めすぎずに長い目で見て取り組んでいきましょう! 


減酒でも禁酒でもない、今の時代に合った飲み方とも言える「操酒」。これからの人生をより健康的に豊かにしていきたいからこそ、思い立った今こそ改めてお酒との距離を見つめ直し、楽しく操酒を実践していきたいと思うのであった。

アントレース、岡田 圭(Verb)=取材・文
鈴木愛子=プロフィール写真

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