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今の体は「運動習慣」と「食習慣」の結果!

表彰式では、魔裟斗さんからサッシュをいただいた

表彰式では、魔裟斗さんからサッシュをいただいた


ーー実際に「ベストボディ・ジャパンコンテスト」に挑んだときは、どのようなことをなさっていましたか?

筋肉をつけるためには、筋トレのほかに、タンパク質が必要なのでタンパク質はしっかり摂りましたね。脂質と炭水化物は多くなり過ぎないように意識して摂りました。極端に減らし過ぎるのは、栄養学的にもダメだし、つらい分長続きしません。

何よりも、筋肉がついてくると、俄然やる気も出てきますから、体の変化を感じるたびに楽しくなり、そこからは効果的に筋トレを増やしていきました。「楽しい」と感じることが、いちばん効果的なのではないでしょうか。

大会のときは体を理想の状態へともっていきますが、1年中あの体ではありませんよ(笑)。オフのときは好きなものを食べて結構デブになったりもします。

それでも、次の大会に向けて筋トレで脂肪を絞っていくときには、もちろん多少のつらさもありますが、それは「大会で入賞する」というモチベーションが支えてくれるんです。ボディメイクの大切なところは、モチベーションが大きいと思いますね。

ーーやはりあの体を作るには、それなりのモチベーションが必要なんですね。そこまででなくてもいいけど変わりたい……という場合はどうでしょうか?

少しずつでいいから、運動習慣と食事習慣を変えていくことです。その入口として、上記で「30秒スクワット」を紹介したわけです。

運動習慣を変えるといっても、1日30分走るなどは、敷居が高く、すぐやめてしまう可能性が高い。その点、1回30秒ならどうでしょう? もしそれができたら、だんだんと負荷を上げて、次の段階へと移っていけばいいわけです。

食事もお茶碗に小盛りにしたり、間食を減らしたり、あるいはたまに減らすなど、少しずつ変えていかないとすぐに力尽きます。

「習慣」というのは、“続ける”ということです。結局、今のみなさんの体は、今までの運動習慣と食習慣の集大成なのです。だからこそ、体型を変えるには、生活習慣を変える必要があるのです。

 shutterstock_

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ーー筋肉をつけることは、働く世代の男性にとってどのような良いことがあるでしょうか?

見た目の問題だけでなく、内臓脂肪はあらゆる病気の呼び水となります。私もダイエットをしてからは、中性脂肪値が356mg/dlから、120mg/dlに減り、血圧も10mmHgほど低くなりました。還暦を迎えた現在も、健康診断の値は基準値内をキープしていますよ。そういったメリットもあります。

ただ、忘れないでほしいのは、「ダイエット」という言葉の意味に惑わされないでほしいということ。

体重だけ減らせばいいというわけではないのです。ともすると体重だけに左右されがちですが、実は体重よりも、「見栄え」がよければ、みんな納得なのではないですか? 体重が減っていなくても、ウエストがくびれればうれしいでしょう?

だから私が行ったのは「ダイエット」ではなく、「ボディメイク」なのです。流行りのダイエット法に流されて失敗を続けるのではなく、「習慣」を少しずつ変えていくことを、ぜひ考えてみてほしいですね。


流行りのダイエットを試した結果、リバウンドしてかえって太ったという経験のある人も多いはず。「体重」ではなく、「見栄え」重視。そして、ちょっとした運動習慣をつくってみることが、1年後の自分を変えているかもしれない。

アントレース、黒木博子(smile editors)=取材・文

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