1906年に誕生したアメリカのスポーツブランド「ニューバランス(new balance)」。そして、1988年に発売されたオフロードランニング用のシューズが「576」だ。
未舗装路でもグリップするゴツゴツしたアウトソールと安定性の高いボリューミーなフォルムが特徴で、現在は街履きとしても存在感を強めている。
【写真7点】「ニューバランス 576」の詳細写真をチェック デザイン
オフロードランニング用に開発された576は、凸凹の道でも安定感のある歩行が可能で、シルエットは丸みを帯びてボリューミー。そのややぽってりとしたフォルムが他の舗装路用ランニングシューズとは一線を画す。
そんな独特のデザインがデニムやチノ、カーゴパンツなどに合わせやすく、またアッパーに“デカN”を配したレトロな雰囲気のおかげで、ここ最近576の人気が急騰しているのだ。
機能性
576では、アウトドアフィールドでより本領を発揮できることをコンセプトにしていただけあり、トレッド(溝)の深いゴツゴツとしたアウトソールが特徴だ。
ただ、その後は認知度の向上もありタウンユースで使用されるケースも頻出。もちろん、街履きでも快適さと安定感は抜群である。
価格
数あるニューバランスのラインナップの中でも、576は高級感が漂う。
そのワケは、ニューバランスではお馴染みのスウェードも、UKモデルで使用されているスムーズレザーも高品質でラグジュアリー感に溢れた素材を厳選しているためだ。
それはプライスにも反映されているが、素材・品質・デザインを鑑みれば納得できることは間違いない。
シリーズ(コンセプト)
本国の首脳陣が「別荘周辺の森の中を、安定して走りたい!」という発想から誕生したという背景もあり、先述したように、オフロード用ランニングシューズとして開発された576、凹凸のあるアウトソールを搭載し、未舗装路での走行性能を向上させていた。
ニューバランス「576」の魅力と特徴
ニューバランスの他モデルとは異なるフォルムと機能性を持つ576。そんな個性が強い名作の特徴を紹介しつつ、さらに他モデルとの違いを見比べてみよう。
素材の種類
お馴染みのスウェードを筆頭に、程よい光沢が上品な雰囲気を醸すUKモデルのHAスムースレザーなど、現在ではさまざまなマテリアルの576がリリースされている。
他のモデルとの違い
オンロード用の代表モデル「996」との違いを見てみると、576のフォルムは全体的に丸っこくてボリュームがあるが、996は細身でスタイリッシュであることがわかる。
そして、何よりもソールだ。デコボコした未舗装路を走る576のソールは、フラットな地面を走る996に比べてゴツゴツしている。
履き心地
EVA素材を圧縮成型した「C-CAP」という素材を採用し、そのうえ、未舗装路の凸凹に対応するソールを採用。
足首から下をしっかりと包み込んでくれるボリューミーな本体と相まって、576の履き心地は安定感と剛性感に溢れているのだ。
まとめ
素材や作りにこだわった576は、ボリューミーなフォルムやタフなソールとは裏腹に、高級感溢れる佇まいが魅力。もちろんオフロードランニングモデルとして生まれた機能性は、現在でも快適な履き心地を提供してくれる。