『ある一生』は7月12日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開©2023 EPO Film Wien/ TOBIS Filmproduktion München(東洋経済オンライン読者向けプレミアム試写会への応募はこちら)
当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。 1900年代のオーストリア・アルプスに、アンドレアス・エッガーという名の、ひとりの平凡な男がいた。
その80年におよぶ人生を振り返ると、虐待や搾取、貧困、戦争、山の事故など、数々の厳しい局面があった。そして多くの人たちとの出会いと別れがあった。だがそれでも彼はこう感じていた。自分の人生はだいたいにおいて、そう悪くもなかったと――。
世界的ベストセラーを映画化
2024年6月28日(金)~30日(日)にオンライン試写会を開催します(上記画像をクリックすると試写会応募画面にジャンプします)
これまで160万部以上を売り上げ、イギリスの権威ある文学賞であるブッカー賞にもノミネートされた世界的ベストセラー小説の映画化作品『ある一生』が7月12日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。
“世紀の小説”“小さな文学の奇跡”などと評された作家ローベルト・ゼーターラーの原作を、美しい自然の情景とともに映像化している。
本作の物語は、母を亡くし孤児となった少年時代のエッガーが、遠い親戚である農場主クランツシュトッカーに引き取られるところからはじまる。
だが農場主は、エッガーを安価な労働力としか考えていなかった。彼がミスをするたびに激しく折檻を行うなど、暴力で彼を支配し続けた。
そんなエッガーの唯一の理解者であり、心のよりどころとなったのが農場で一緒に暮らす老婆のアーンル(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)だった。彼女は諭すように少年に話す。「すぐよくなるわ。(人生と同じように)そういうものよ」と。
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