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50歳でパイプラインマスターズ優勝



オアフ島、ノースショアのパイプラインというサーフポイントを舞台にした長い歴史を持つパイプラインマスターズ。ケリー・スレーターが最初に優勝したのが1992年。その後、8度も優勝しパイプラインマスターズでの最多優勝記録を保持していますが、この8度目の優勝はなんと2022年。

最初に優勝してから30年の月日が流れているなか、50歳を目前にしたところで優勝。私もライブ配信でこの試合を観ていましたが、ケリー・スレーターが涙するシーンに本当に感動し、この日のSNSはお祭り騒ぎだったのを覚えています。

サーフィンというスポーツは現役選手の入れ替わりが早く、トップに君臨し続けることが困難です。また、採点競技なのでその時の流行りのサーフィンや、得点に繋がるサーフィンは年々異なります。

その中で勝ち続けるには、自身のトレーニングはもちろん、サーフボードなどの調整も必要になります。様々な要素を常に完璧な状態で結果を出し、トップに君臨し続けることは並大抵のことではありません。

最後に



現在ケリー・スレーターはコンペティター以外に、サーフブランドやアパレルブランドを手がけたり、World Surf League Champion Tourも行われた世界最高のウェーブプール「サーフランチ」の開発を手がけたりとビジネス面でも様々なことを行っております。

コンペティターとしてのケリー・スレーターが見れなくなるのでは!?と不安になる方もご安心ください。2024年5月31日までパリオリンピック会場となるフランス領ポリネシア タヒチで行われているWorld Surf League Champion Tour SHISEIDO Tahiti Proにも出場しており、素晴らしいライディングで勝ち上がっています。

そして2024年8月20日から8月29日までフィジー共和国で行われるWorld Surf League Champion Tour Corona Fiji Proもワイルドカードで出場予定なので、52歳現役で挑戦し続けるケリー・スレーターの素晴らしいライディングをお見逃しなく!
水野 亜彩子/ Asako Mizuno
幼少期からサーフィンを初め、当時女子最年少15歳でプロサーファーへ。国内外のツアーに参戦。日本代表として世界大会には4度出場。高校生の時にJPSA初優勝。21歳でJPSAツアーランキング2位に輝いた。現在はサーフィンの大会の解説者、選手時代にコンディショニングとして行っていたピラティスのインストラクターの資格を取得してもインストラクターとしても活動。サーフィンの魅力を発信し続けている。


水野 亜彩子=文 WSL/Aaron Hughes=写真
記事提供=FINEPLAY

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