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電気の「マカン」はより “背の高いスポーツカー”に!

ポルシェ「マカン」。全長4784×全幅1938×全高1,622mmと、サイズは現行型とほぼ同じ。

ポルシェ「マカン」。全長4784×全幅1938×全高1,622mmと、サイズは現行型とほぼ同じ。


まずは、このセグメントで最もスポーティなモデルを目指したポルシェ「マカン」。発表されたのは「マカン4」と「マカンターボ」の2タイプだ。

どちらもふたつのモーターを積む4WD。マカン4の最高出力は408ps、マカンターボは639psを発揮し、最大航続距離はマカン4が613km、マカンターボが591km。

電子制御は従来の約5倍の速さで作動。例えばスリップには0.01秒以内に対応するという。

電子制御は従来の約5倍の速さで作動。例えばスリップには0.01秒以内に対応するという。


見た目は、現行マカンを少しシャープにした感じに。けれど現行でヘッドライトだった部分は4本のデイライトが備わり、ヘッドライトはその下のバンパーに組み込まれた。

高速充電ステーションで約21分以内に10%から80%まで充電可能。

高速充電ステーションで約21分以内に10%から80%まで充電可能。


インテリアを見ると、メーターやダッシュボードはついにデジタルディスプレイに覆われた。中央のディスプレイにはGoogleのOSをベースに開発されたシステムが搭載され、「ヘイ、ポルシェ」から始める会話でカーナビの目的地を設定することもできる。

オプションの助手席側を含めて最大3つのディスプレイが並ぶ。

オプションの助手席側を含めて最大3つのディスプレイが並ぶ。


また、ヘッドアップディスプレイはAR(拡張現実)機能によって、ちょうどドライバーの10m前方あたりにしかるべき情報を映し出す。

といっても最近のディスプレイのみですべての操作を完了するのではなく、エアコンやオーディオの音量コントロールは物理的スイッチとして残してくれるなど、かゆいところに手が届くのは、さすがポルシェ。



現行マカンがSUVというより背の高いポルシェのスポーツカーだったように、BEVになってもマカンは“背の高いポルシェのスポーツカー”のままらしい。

静止状態から100km/hに達するまで、マカン4は5.1秒、マカンターボは3.3秒しかかからない。しかも、現行型より前席&後席とも着座位置がより低められた。

SUVなのに、より地面の近くでこの爆速を体感できるというわけだ。

速度などの車両情報やカーナビの方向指示などがAR(拡張現実)機能で表示される。

速度などの車両情報やカーナビの方向指示などがAR(拡張現実)機能で表示される。


ドイツでは今年下半期から納車が開始されるというから、もう間もなく始まる。今のところ日本の発売時期は未定。

ちなみにドイツでの販売価格はマカン4が 8万4100 ユーロ(原稿執筆時で約1422万円)、マカンターボが 11万4600 ユーロ(同、約1938万円)からだとアナウンスされている。


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