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“フランス的合理主義”が“心地よいSUV”に

新型シトロエン「C3」。コンセプトカー「OLI」に沿ったフロントマスクになった。

新型シトロエン「C3」。コンセプトカー「OLI」に沿ったフロントマスクになった。


まずはシトロエン「C3」。

現在日本では2代目が販売されているが、ヨーロッパでは昨年10月に3代目の電気自動車バージョンが、今年4月にはガソリン車他も発表されている。

全長は約4m。独自の新型サスペンションを備え、「魔法のカーペットのような乗り心地」を提供するという。

全長は約4m。独自の新型サスペンションを備え、「魔法のカーペットのような乗り心地」を提供するという。


まるっとしたイメージの2代目に対して、3代目はパキッとした印象に。しかもロードクリアランスが197mmも取られているのだから、もはやハッチバックではなくSUVと言える。

インテリアはすっきりシンプル。メーターパネルがなく、速度などの情報はフロントウインドウの下、左右に走る細いディスプレイに表示される。
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フロントウインドウ下に細長く伸びる「シトロエン・ヘッドアップ・ディスプレイ」。道路から目を離さずに情報が見られる。ステアリング上のスイッチで表示の切り替えなど操作可能。

フロントウインドウ下に細長く伸びる「シトロエン・ヘッドアップ・ディスプレイ」。道路から目を離さずに情報が見られる。ステアリング上のスイッチで表示の切り替えなどの操作が可能。

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ナビやオーディオなどの装備も独特だ。

上級グレードこそ10.25インチのディスプレイが備わり、スマートフォンの連携もできるが、下のグレードはディスプレイの代わりに、スマートフォンホルダーがぽつんとあるだけ。

つまり「自分のスマートフォンをディスプレイに使ってね」ということなのだ。

専用アプリを使ってスマートフォンにナビを表示できたり、ラジオアプリや自分のデバイス内の音楽を聴けるようになるらしい。それで事足りるんだから、わざわざメーカーがディスプレイを用意しなくても、というフランス的合理主義が、ある意味心地よいではないか。
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とてもシンプルなインテリア。ガソリン車には5速MTも用意されている。

とてもシンプルなインテリア。ガソリン車には5速MTも用意されている。


パワーユニットは1.2Lと、そのマイルドハイブリッド仕様。さらに最大航続距離320kmの電気自動車が用意されている。

ちなみに、日本の公式ホームページでは早くも新型を予告するページが公開されている。しかも電気自動車のほうなのだ。果たして電気自動車“だけ”なのか、電気自動車“から”なのか定かではないが、来日スケジュールはかなり調整が進んでいる模様。

そういえば、2代目C3にはSUV版のC3エアクロスがあったが、上記の通りベースのC3がSUVになったし、現在日本で販売されているC3エアクロスの限定車も「生産終了に伴い」なんて記述があるから、もうやめたのかと思っていた。

ところが今年4月に新しいC3エアクロスの画像が公開されたのだ。まるでノエル・ギャラガーの来日が決まったと思ったら、リアムのほうも別日にやって来ると第一報が流れたような気分!?

「C4エアクロス」。電気自動車と1.2Lマイルドハイブリッドが設定されるらしい。

「C4エアクロス」。電気自動車と1.2Lマイルドハイブリッドが設定されるらしい。


見た目もC3より縦に分厚い感じだし、全長はC3より約0.4m長い。しかも、この小さなボディで3列シート・7人乗りが用意されるという。

もちろん、3列目シートを折り畳めばC3より荷物が積めるので、遊びに使うならこっちもありだ。詳細はこの夏に発表されるようだから、注目しておきたい。
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