連載:俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
▶︎すべての写真を見る ■34人目■中嶋崇さん(42歳) ナカシマタカシ。アウトドア用品のセレクトショップ「VIC2(ビックツー)」でバイヤー兼VMDを担当。趣味はブラックバス釣りと海釣り、サーフィン。妻・息子2人の4人家族で千葉県在住。休日は息子たちを巻き込んで趣味を謳歌。
デリカD:5 Dキャンパー
「デリカD:5」は悪路の走破性はもちろん、ボディー剛性・耐久性にも優れた車両。キャンピングカーの装備をプラスすることで、車中泊をより快適にする最強の一台だ。
数々の愛車を経て辿り着いた一台
中嶋さんの愛車遍歴は、トヨタのセンチュリー、三菱のパジェロイオ、トヨタのランクル プラド120系、日産のエクストレイルと、なかなか華やかだ。
車にこだわってきた自負のある中嶋さんが最終的に辿り着いたのは、デリカ「Dキャンパー」だった。
「最愛のランクルは維持費が高く、泣く泣く手放しました」。まるで長年付き合ってきた彼女と別れるかのように喪失感は大きかったと語る。
その後、エクストレイルにするも荷台スペースが不足。乗り心地もいまいち馴染むことができず、買い替えを検討し始める。
次の車選びの基準としては、「家族でのお出かけの時間が楽しくなるように」という要素が大きかったという。
趣味は釣りとサーフィン。金曜に仕事を終えてから帰宅した後は、準備をしてそのまま車へ乗りこむ。夜の10~11時に出発して、現地に到着するのは夜中の2~3時。ホテルを取るのはもったいない。でも横になりたい……。
そんな時、デリカ「Dキャンパー」と出合った。車中泊ができれば「妻も子どもも、気兼ねなく一緒に連れて行ける」と考えた。
実はランクルに乗っていた頃、信号待ちをしているときに、軽自動車に後ろから追突されたことがあった。「やっぱりそうゆう事故に遭ったとき、しっかりと自分たちを守ってくれるだけのガタイが必要だと実感しました」。
背面のはしごはファッション的な要素に加え、いざというときのプロテクター的要素もあることから迷わず設置したという。
4WDであることも必須の条件。「海辺の砂が積もった道や、釣りで山道を走るシーンが多いので、安定した走行ができることは大切です」。
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