OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. 「ランクルは、飾らずにこだわれる車」。スタイリストが愛する、仕事道具としてのランクル100

2022.07.20

「ランクルは、飾らずにこだわれる車」。スタイリストが愛する、仕事道具としてのランクル100



連載:俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。

▶︎この記事の画像ギャラリーを見る

■32人目■
松平浩市さん(40歳)


マツヒラコウイチ。スタイリスト。菊池陽之介氏に師事した後、2012年に独立。『OCEANS』をはじめ数々のメンズファッション誌や、広告、著名人のスタイリングなどを手掛ける。

キレイめでありながら、ストリートやアクティブな要素をミックスした独自のスタイリングに定評がある。

トヨタ ランドクルーザー100


ご存知「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」を使命とするランドクルーザーの60、80に継ぐモデル。トヨタ最上級のSUVとして、ラグジュアリーな性格も強められた。

4.7LのV8ガソリンと4.2Lのディーゼルターボの2種類があった。松平さんの愛車は2002年式の4.7Lガソリン。



初めてのランクルは、苦難の連続だった



松平さんのランクル100には、珍しくオーバーフェンダーが付いている。「ちょっとヤンキーっぽくていいでしょ(笑)、他に見たことないので気に入ってます」。

松平さんはある時からずっと、ランクルが欲しかったという。

ショップや出版社、テレビ局などを駆け回るスタイリストの“道具”として車はマスト。師匠の元から独立した後、親の乗り替えで不要になったホンダのストリームからスタートし、自分で初めて買ったのは日産のエクストレイル。

趣味のキャンプにもよく出かける松平さん。SUVはもともと好きだった。

趣味のキャンプにもよく出かける松平さん。SUVはもともと好きだった。


十分満足していたが、ある日の信号待ちで隣りにランクルが並んだ。

「あっ、めちゃくちゃカッコいいな。と思っちゃったんです」。もともとデカい車が好きだったという。SUVも大好き。そうなるともう止まらなくなった。

そこでエクストレイルの車検のタイミングで、ランクルの80に乗り換えた。

「それが苦難の始まりでした(笑)」。



パワステが壊れ、雨漏りし、ブレーキも調子が悪い。雨漏りは直すのに約半年もかかった。「ショップによれば、どれも『ランクルあるある』だというけれど、さすがにこれじゃ仕事にならないんで」。

やはり古いランクルは故障しがちなのか? こうなったら、前からちょっと気になってた三菱のパジェロにしよう!

と、とりあえず近所の中古車屋に駆け込んだが、そこは何故かランクルを主に扱うRVファクトリーという販売店……

本人曰く「恐らくランクルが好き過ぎて、無意識にこのお店が頭に残っていたんだと思います(笑)。パジェロを買いに行ったはずなのに、気づけばランクル専門店に駆け込んでいました」。

当然「ランクルにしなよ」と言われてしまう。



もちろんランクル好きな松平さんゆえ、そこはすんなりとお店の人の言葉に従い、80より一世代新しい100にしようと考えた。するとその店の社長が足で使っている100があるという。

試乗させてもらうと、すぐに80との違いがわかった。「出足がいい」。さらに乗り続けると、「加速が気持ちいい」。

加速やアクセルのレスポンスも、前に乗っていた80から段違いに良くなった。

加速やアクセルのレスポンスも、前に乗っていた80から段違いに良くなった。


ガンメタのボディカラーも、他の100ではあまり見たことのないフェンダーも気に入った。

この試乗車が現在の松平さんの愛車だ。そう、社長の足車を売ってもらったのだ。


2/3

次の記事を読み込んでいます。