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「ブルーライトカットは意味がない」は暴論!



――ブルーライトで失明をする危険があるかもしれないということですか?


そのリスクは上がります。

で、最初の「ブルーライトカットは意味がない」という記事の話に戻るのですが、読むと1週間や1カ月程度の研究期間で、眼精疲労や目の健康に「少なくとも短期的には影響を及ぼさない」とある。

でも、この程度の調査期間では、良い影響も悪い影響も分からないのが普通で、これをもって「ブルーライトカットは意味がない」とするのは、乱暴な論理です。

例えば運動をしても活性酸素が発生しますが、だからと言って1カ月後に疲れるようになったり、健康を害したりしませんよね。長期的に溜まっていった結果、体に悪影響が現れる。つまり20年、30年と追いかけないと意味がありません。



――じゃあ、やっぱりブルーライトカットはした方がいいんですね。

特にスマホには絶対に必要ですね。というのも、光というのは対象物までの距離が半分になるとエネルギーが4倍になるんです。パソコンよりもスマホを見るときの方が目に近いですよね。つまりスマホの方が目への悪影響が大きいということです。

電車などに乗っていると、多くの人がすごく近い距離でスマホを見ているのですが、あれはとても危険なことなんです。

スマホを使うときは、ブルーライトカットのフィルムを貼ったり、メガネをつける。そしてなるべく顔から離してみるようにすることが大切です。

今はわからなくても、長い年月でみたら、絶対に効果があるので、ぜひ取り入れて欲しいですね。


スマホが手放せない時代。だからこそ、ブルーライトから目を守ることが、将来的な健康にもつながると心得よう。

林田順子=取材・文

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