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科学的エビデンスにとらわれすぎないことも重要

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ーーぶっちゃけ、腕立て伏せなんかは回数を増やすことで達成感を得ていました……。

悪くないと思いますよ! 達成感こそが「継続」の秘訣です。科学的なことを考えすぎて、何が正解か分からなくなって続けられなくなるのは本末転倒ですから。

なので、回数を増やすことでモチベーションが上がって続けられているなら、方法をわざわざ変えなくても良いと思います。一般の方の場合、「運動する」こと、「継続する」こと自体がものすごく大事なことですから。

ーー少しでも“筋トレリテラシー”を上げるためのコツなどがあれば教えてください。

近年、SNSやブログなどを利用すれば誰でも自由に発信できるので、嘘の情報もあれば、本人に自覚がなくても間違った情報を発信している可能性もありますよね。

正しい情報を見分けるための1つの方法は、発信されている情報にソースが示されているかをチェックすることです。

また、Aという情報、Bという情報が相反しており、どちらももっともらしく思える場合は、「どちらがより筋が通っているか」を考えることも大事です。どちらも筋が通っているように思えるなら、AもBも1カ月ずつ試してみて、自分に合っている方法を見つけてもいいでしょう。

そもそも運動すること自体が素晴らしいので、リテラシーを高めつつも、自分が好きで続けられるスポーツを見つけて、身体を動かすことの気持ち良さを味わってほしいですね。


多少の負荷をかけ、体に刺激を与えることで「カッコいい体」に近づける。しかし「頭でっかち」になっては本末転倒。

運動を楽しむ心を持ちながら、自分にとってベストなスポーツやトレーニング方法を見つけ、「継続」する方法を模索しよう。

アントレース、河合良成=取材・文

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