エンジン車の新型ミニも同時に登場
「ミニ クーパーS」。あえてルーフ上のアンテナやホイールアーチの加飾が残された。
実はこれ、電気自動車はミニマムデザインで、ガソリン車はそれに従来イメージを加味したデザイン、という具合に分けられているのだ。
そう、新型ミニには電気自動車の他にガソリン車モデルも用意された。
電気自動車はグレード名に「E」が入る「ミニクーパーE」「ミニクーパーSE」の2モデル。Eは最高出力135kW/最大トルク290Nmで、航続可能距離は最大305km。SEは160kW/330Nmで、最大402km走る。
日本仕様は右ハンドル。ステアリング奥にメーターはないが、全車に標準装備されたヘッドアップディスプレイに速度等を表示できる。
一方のガソリン車にも「ミニクーパーC」「ミニクーパーS」の2モデルがあり、Cは1.5Lターボ、Sは2Lターボエンジンが搭載される。
ミニは2025年に最後の内燃機関モデルを発売するとしているので、貴重な2モデルといえるかも。
振り返ればミニの誕生から早80年近く。ついに電気モーターで走る時代がやって来たか、なんて感傷に浸ってる場合ではなかった。
新型ミニは、ドアを開ければ外観以上に時の流れを感じるのだ。
シフト操作は小さなトグルスイッチで。
ステアリングの奥にはメーターがなく、インパネの中央にまん丸のディスプレイがドーンと置かれている。
速度計はもちろん、時計やカーナビ画面、電話、Apple CarPlayやAndroid Autoの操作画面、エアコン……すべての操作は、このまん丸の画面をスマホのようにスワイプやタッチで表示し、操作するだけ。
スマートフォンをデジタルキーにすれば、近づくだけでドアロックが解除される。
もちろん、最近の車によく採り入れられる車内のアンビエント・イルミネーションが備わり、走行モードなどで光のパターンが変わるが、さらに車内に流れる音楽に合わせて自動でライトエフェクトが気分を盛り上げてくれる。
7パターン用意された光のイルミネーションのモード。その内のひとつを選ぶと、流れる音楽に光の動きを連動できる。
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