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「人事制度」の問題かもしれません

私の本業は人事コンサルティングですが、さまざまなクライアント企業の様子を日々伺う中、今回のように「できる人材」が不満を抱いているというのは、実はまあまあよくあることです。

仕事の振り方や評価の仕方など理由はいろいろですが、いちばん多いのは「人事制度」(評価・報酬制度)が原因になっているものです。

一見すると「ふつう」で何も問題がなさそうな制度が、知らず知らずのうちに優秀な人材に不満を抱かせるというのは、経営者やマネージャーにとっては“捨ておけない問題”と思います。どういうことなのか、少しややこしいのですがご説明させてください。


日本のメジャーな人事制度「目標管理」

日本の企業の人事制度で最もメジャーなのは「目標管理制度」と呼ばれるものです。おそらく7~8割の企業が導入しています。著名な経営学者ドラッカーの"Management By Objectives and Self-Control"(目標によるマネジメントとセルフコントロール:以下、MBO)という思想からきています。

もともとは、「あれをやれ、これをやれ」と「行動」自体を細かく指示・管理するよりも、「これを達成しよう。やり方は考えてみて」と、「目標」を掲げて共有することで、働く人が自発的、自由になることを理想とする考え方です。

このように元来のMBOはマネジメント思想であり、制度そのものではありませんでした。


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