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パーソナリティ鈴木杏樹氏に聞いた

「MUSIC10」のパーソナリティを務めて9年になる鈴木さんに、これまでの放送で印象に残っている企画について聞いてみた。

「以前、電話リクエスト企画をやったんですが、あれは結構画期的でした! まさか、自分がラジオのこちら側にいて、リスナーさんと直接電話でおしゃべりする日がくるなんて! とても楽しかったし新鮮でした。それに、絶対無理だと思いつつお名前をあげた浜田雅功さんがゲストに来てくださった回も印象に残っています。浜田さんは当日までいらしていただけるか心配でしたけど(笑)」

リスナーとの密なやりとりはもちろん、思いがけないゲストとのコラボレーションが実現するというのも、深夜ラジオならではだろう。

鈴木さんは、小学生の頃から深夜ラジオに親しんできたという。

「深夜ラジオって、秘密のお話を盗み聞きしてるみたいな、そういうちょっとワクワクするところがあるなっていつも思っています。しゃべっている側も夜だから話せちゃう、ラジオだから言っちゃうっていう…、そういうところがあるじゃないですか。それが聴けるっていう楽しさは多いにあると思う。聴いてる側としてお得感があります。

昔は、親に早く寝なさい! と言われながらも、内緒でイヤホンをして一生懸命放送を聴いてワクワクしていました。良くないことをしているっていう、ちょっと冒険心をかきたてられる時間でしたけれど、今は1日をリセットしてくれるいい空間といい時間になっています。どんなにせわしない一日を過ごしたとしても、ラジオをかけるといつものパーソナリティがいつもの番組を放送している。それを聴いているだけで、自然に頭も体もリセットされますから」

普段から60分タイマーにして深夜ラジオを聴きながら寝落ちするというのが、夜の定番の過ごし方。

「気持ちよく寝落ちしたいときは『ラジオ深夜便』。ちょっと元気で夜更かししてもOKってときは『オールナイトニッポン』にしています」

根っからの深夜ラジオファンなのだ。

そんな深夜ラジオのパーソナリティを務めるにあたり、鈴木さんにはいつも心がけていることがあるのだそう。

「マイクの向こう側には1人のリスナーがいると思って、1対1という意識でおしゃべりしています。それと、これから寝ようという人が聞いてくださる時間帯なので、なんかほっこりというか、ちょっと笑顔になってから明日に向かって寝てほしい。そんなイメージでお届けできたらいいな、心が笑顔になるといいなと思ってやっています」

それは、深夜ラジオを愛するリスナーの1人でもある鈴木さんだからこそ、大切に思うことなのかもしれない。


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