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ちがう「型」の動機づけをしてもスベる

もし「組織型」なら、その仕事がどれだけ栄誉なことでありリスペクトを得るのか、組織にとってどれだけ重要かを伝える。「仕事型」なら、その仕事に知的好奇心が湧くような意味づけをし、これをすることでどんな人になれるのかを伝える。

「職場型」なら、ひとまず仕事はさておいて、職場の同僚と相互理解を進めて、愛着や一体感が湧くようにサポートしてみる。「生活型」なら、その仕事をすることでどれだけ市場価値や報酬が上がるのかとか、生活に余裕ができるのかを伝えてみる。

多くの場合、これがズレているのだと思います。「組織型」の人に「面白いぞ」とか、「仕事型」の人に「えらくなるとすごいんだぞ」とか言っても「それがどうした」とスベるのがオチでしょう。

仕事が面白ければ、組織のために働こうと思う

まず目の前の仕事にモチベーションを抱くことができれば、状況は変わります。

仕事に対するモチベーションが上がれば、その仕事をさせてくれている組織や上司、同僚に対するコミットメントが上がります。この組織コミットメントが上がれば、組織市民行動と言って「役割外だが、組織のために貢献できるボランタリーな行動」をしようという意欲がわくことがわかっています。

組織市民行動を取ろうと思うようになれば、管理職のような組織やチーム全体のために半ば奉仕するような側面のある仕事にも、興味を持ってくれるようになるかもしれません。

このようにまずは「目の前の仕事」、次に「組織への貢献」という順番が大事です。


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