「BRD OCEANS CHWO TROUSER」4万1800円/ブローダー×オーシャンズ(ブライベルガー エンタープライズ info@bleiberger.com)
昨年5月、
最高なコラボデニムをお届けするや、7日間限定販売の結果、おかげさまで無事に完売。
「男にとって不変的で必要不可欠なワードローブ」を掲げるブランド、ブローダーらしくソリッドな仕上がりに好評をいただいたわけだが、そこから早1年弱。
できました! コラボレーション第2弾として、チノの販売がスタート。男のエッセンシャルなアイテム、デニムとくれば次はチノ! 今回も期間限定発売なので、買い逃しなく!
完売デニムの魅力をチノで再現!
というわけで、完売デニムの魅力を再現すべく、チノのリリースとなったわけだ。
本作のテーマは、「チノ・トラウザース」。つまり、きれいめに見えるチノパンだ。本来カジュアルなアイテムだが、微妙なシルエットや質感の機微によって、武骨すぎたり野暮ったく見えたりと好みが分かれるのも事実。
いちばん大きいサイズ「ギガ」を着用。カーディガンにアートTシャツというベーシックな着こなし。腰で合わせて落としてはいても、キマって見える。
その点、できるだけ多くの大人の男性たちに「きれい見えとはき心地の良さ」を実現するチノを設計してもらった。
「男は後ろ姿で語るもの」を語るのは、ブランドを率いる永原太蔵さん。トゥモローランドでドレス(スーツ)を担当し、のちにRHC ロンハーマンでディレクターを務めた御仁で、いわば、キメるのもハズすのも得意という人物だ。
そんな永原さんの思いと本誌の思いが共鳴して、見事なまでに形になったのが、今回のコラボチノなのだ。
カラーはベージュとネイビーの2色。
前回のデニムで人気だったエッセンシャルな部分はそのままに、チノに落とし込む際に留意したポイントは以下の3つ。
①生地とディテールによる「ドレス感」
②サイズごとに微調整した「ワイドテーパード」
③合わせやすい「カラートーン」
順番に見ていこう。
まずは、
①「ドレス感」について。
きれいめというテーマを鑑みて、いわゆるワークパンツとしてのチノクロスよりも、細い番手でかつ繊維の長い糸を用いたツイル素材を使用。
光沢感や、体を動かした際にシワになったときの影やドレープによる立体感を演出する。また、着用したときの気持ち良さにも寄与。
そして、ドレスパンツに採用されるベルト部分の内側に裏地をはった「マーベルト」仕様にしており、シャツをタックインする際などのずれが生じにくいのも特徴で、ここでもはいたときの快適性にもつながってくる。
次に、
②絶妙なシルエットの「ワイドテーパード」。
サイズは、小さい方から「マックス」「メガ」「ギガ」と3設定。
一般的なサイズ展開において、レングスやウエストについては、機械的に「等倍」に区切ってパターンを設定することが多いとされるが、今回は、レングスはミリ単位の細かな区切りで、各3サイズ考えられている。
コストを考えると非効率的かもしれないが、サイズごとのシルエットにこだわり抜いた結果の選択。つまり、同じ人が異なる3サイズをはいても、シルエット違いのスタイルが成立するように気配りされているというわけだ。
基本的には、股上は深め。ヒップとワタリにゆとりをとりながら、前回のデニムよりは少しシャープな設計で、膝下から裾にかけてすっきりとしたシルエットとなっている。
ヒップはゆとりがありながらも、スッキリして見えるのがポイント。尻が大きくて悩んでいる人は、これで解決!最高のスタイル良く見えチノだ。
もちろん、こうした設計によって、永原さんが目指した「格好いい後ろ姿」も実現。
最後に
③のこだわりの「カラートーン」。
チノといっていちばんに思い浮かぶ「ベージュ」カラー。こちらは、黄色みを落としてややグレイッシュなベージュをセレクト。これは、生地の話と重複するが、ドレープやシワを刻む際により立体的に見えることを意識した結果だ。
グレーがかった黄色みの少ないベージュは大人っぽさが出る。
そして、チノといえば、欠かせない第二の色「ネイビー」。男のワードローブに欠かせないこの基本色については、二つの考え方に立脚している。
第一に、どんなネイビーにも似合うトーンに。これは、紺ブレやカーディガンなど、トップスにもネイビーを合わせることが多い我々としても、ありがたい仕様といえるだろう。
我々がよく着る、黒とネイビーはどんなトーンでも受け止めてくれるから、トップスは選ばず合わせやすい。
第二に、黒にも似合うようなネイビーに。ときとして、黒と合わせて違和感を感じるネイビーもあるなかで、こうした気遣いはコーディネイトの汎用に一役買うものだ。
上記を満たすべく、ご覧のように赤みを排除したダークなネイビーに仕上がっている。
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