【コーディネイトで解説】“大人のチノスタイル”
何より、コーデを見れば、こちらのチノが優れているのがおわかりいただけるはずだ。
・“はく位置”で同じサイズでも印象が変わる!
「BRD OCEANS CHWO TROUSER」4万1800円/ブローダー×オーシャンズ(ブライベルガー エンタープライズ info@bleiberger.com)
とにかく汎用性を高く仕上げているチノだから、“はく位置”を変更するだけでも微妙に着こなしの印象を変えることができる。
例えば、こちらは、いちばん大きいサイズ設定の「ギガ」。先のカーディガンを合わせたコーデは、腰ではいてゆるさを醸していたが、ここでは、ウエストではくことでドレッシーなレッグラインが強調。
程良く武骨、程良く爽やかな雰囲気が醸し出される。
「チノ・トラウザーズ」と掲げる理由もよくわかるシルエット。裾にかけてテーパードするさまが流麗。ボリューム感のあるトップスやシューズとも相性が良い。
合わせたのは、アメカジの定番的な、スウェットフーディーとキャンプモカシンだが、ラギッドになりすぎず、適度にクリーンに見えるのがポイントだ。
・サイズを下げるとさらにきれい見え
「BRD OCEANS CHWO TROUSER」4万1800円/ブローダー×オーシャンズ(ブライベルガー エンタープライズ info@bleiberger.com)
着こなしの引き締め役として使いやすいネイビーは、サイズ違いで異なる表情を醸し出せる。
まず、いちばん小さいサイズの「マックス」。小さいのにマックスとはまた紛らわしいが、ネーミングの遊び心がまた、ブランドの魅力でもある。
この「マックス」は、かなり細見えするが、実際腰回りにゆとりがあるため、快適さはキープ。このドレッシーなチノを最も「きれいに」見せるならば、紺ジャケットを合わせたい。
いちばん小さいサイズ「MAX」を着用。ドレス感の高いダブルの紺ジャケともフィットするドレス感がポイント。カレッジロゴのスウェットに、ヴァンズで、適度なヌケ感を演出。
「ネイビーに合うネイビー」というお題目のとおり、セットアップ風に見えるので、オーシャンズが絶賛推奨している、「着流しスーツ風」なアレンジが可能ということだ。
また、小さいサイズゆえに、くるぶし丈に見えて、スッキリ感をより強調してくれる。
そして、より時代性を加味したいならば、中間サイズの「メガ」を選びたい。
中間サイズの「メガ」を着用。ブルックス ブラザーズのオックスフォードシャツをイン。サックスブルーとネイビーの同系色コーデによって、爽やかさが爆上がり。
シャツをタックインすると、腰回りにゆとりがあるワイドテーパードのシルエットが色濃く表れ、このチノの醍醐味を味わうことができる。
黒い短靴ならば、きちんと感が一層醸し出されるはずだ。
ご覧のように、「マックス」「メガ」「ギガ」を、はきこなせれば、このチノパンの楽しみ方は、何とおりにも広がっていくはずだ。
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