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マスターベーションは健康維持にも役立つ!?



マスターベーションのメリットは、単に性的快楽の追求だけにとどまらない。実は、健康維持にも役立つというのだ。

その一例を挙げると、2016年にハーバード大学公衆衛生スクールが行った発表によれば、「1カ月に21回以上射精する男性は、回数が少ない人に比べて、前立腺がんを発症するリスクが20%以上低い」ということが明らかになっている。



また、動物行動学研究家の竹内久美子先生は、「人間や生物にとってのマスターベーションは、性欲をしのぐためではなく、古い精子を追い出し、新しい精子を循環させる準備活動」という見解を示している。

さらに特筆しておきたいのが、マスターベーションが男性特有の性疾患のセルフチェック法として機能する、ということだ。

マスターベーション時にチェックしやすい疾患は主に、「精巣がん」「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」「陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)」「血精液症(けつせいえきしょう)」の4つ。

それぞれのセルフチェック法を簡単に紹介しておこう。
精巣がん
→陰嚢(睾丸を包んでいる袋)を触って左右の大きさや硬さをチェック。硬さや大きさに差があれば要注意。

精索静脈瘤
→風呂上がりなどに陰嚢を目視して、血管が浮き出ていないかチェック。陰嚢の上に血管が浮き出て見え(とくに左半分にできやすい)、痛みを伴うようなら要注意。

陰嚢水腫
→陰嚢がいつもより重くないかチェック。重いと感じたら懐中電灯を当ててみて、陰嚢水腫なら中の水分が光に透ける。
※重いのに光に透けない場合は、精巣がんの可能性もあるのですぐに泌尿器科の受診を!

血精液症
→マスターベーション時の精液の色をチェック。精液の中に血が混じるので見た目にびっくりしやすいが、特に原因はなく自然治癒することも多い。
※ただし、前立腺がんの兆候の可能性もあるので泌尿器科の受診をおすすめする。

※月刊TENGA「男性器の疾患とマスターベーション」より
ここで紹介した疾患(とくに精巣関連の疾患)は、特別な原因がなく発症するものや、生まれつきの体質に起因するものも多く、予防のしようがないとのこと。

もし違和感を感じたらすぐ医者に行く、ということを肝に銘じておこう。

外山壮一=取材・文 日下部美沙=写真

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