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2024.02.05

ライフ

仕事はできない「意識高い系」部下に、マネージャーが送れる2つの処方箋


「モヤモヤ り〜だぁ〜ず」とは……

本日の相談者:メディア企業・37歳
「メディア系の企業でマネジメントをしています。意識が高く勉強熱心なメンバーがいるのですが、入社して3年経ってもなかなか目立った成果が出ません。

仕事の上で評論家のような物言いが多いのも、気になります。素質はあると思うのですが、どう指導するのがよいかアドバイスください」。
アドバイスしてくれるのは……

  そわっち(曽和利光さん)
1971年生まれ。人材研究所代表取締役社長。リクルート、ライフネット生命保険、オープンハウスにて人事・採用部門の責任者を務めてきた、その道のプロフェッショナル。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)、『日本のGPAトップ大学生たちはなぜ就活で楽勝できるのか?』(共著・星海社新書)ほか。

「意識が高い」こと自体は賞賛すべきこと

揶揄する向きもあるようですが、キャリアにおいて高い目標を掲げて頑張っている若者は、もちろんとても良い人材であると思います。

私の昔の上司である立命館APU学長の出口治明さんは「夢は99%実現しない。しかし夢を見なければ100%実現しない」とおっしゃっていて、まさにそうだなと思ったものです。

若者のモチベーションが低いと嘆かれることの多いこの時代において、志や理想を高く掲げて毎日の仕事を頑張っていくこと自体は、実に賞賛に値すべきことだと思います。

しかしながら、この「意識が高い」ということにはいくつか問題があるのも事実です。それを以下に見ていきましょう。


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