書店員である筆者がつくった紀伊國屋書店新宿本店の店頭POP
当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら。 『百年の孤独』がついに文庫化するとの情報が公になった。
2023年、これほど日本の読書家たちのあいだに衝撃を走らせた出来事はないだろう。筆者が勤める書店でも、『おすすめ文庫王国2024』(本の雑誌編集部)で本書の文庫化が話題になった翌日には単行本を平積みし、POPをつけた。
〈「
文庫化したら世界が滅びる」
と言われている『
百年の孤独』
が来年文庫になるらしい。〉
通常、文庫化する際に単行本が売れることは滅多にないが(文庫の方が単行本より安価で入手できる)、『百年の孤独』(新潮社)は普段の2倍売れた。本書においてはそれほど「単行本である」ということに意味があったからだろう。
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