シャワーは38〜40度が適温!
――スタイリング剤がなかなか落ちないこともあります。それでつい力を入れてしまうんです。 伊熊 その場合は、2回シャンプーして大丈夫。先ほどお話しした【髪を洗う】ステップでスタイリング剤を落とすことを目的として髪だけを洗い、一旦すすいで。2回目は、髪の汚れは取れているので、泡を均等に分配した後、すぐに【頭皮を洗う】ステップに移って頭皮をしっかり洗います。
そうそう、シャワーはあまり熱すぎないお湯を使うことも大切。温度が高いほど頭皮や肌が乾燥しやすくなり、フケやカサつき、かゆみの原因になります。理想は40度以下ですが……。
――えっ! 冬は寒いですよ、それじゃ。 伊熊 はい(笑)。だからって冷たすぎもだめ。
38〜40度くらいが適温ですね。湯船でしっかり温まってから洗うと、めぐりが高まり、汚れも落ちやすくなって、マッサージ効果も上がりますよ。
男性は特に熱々のシャワーが好きな方が多いですが、熱すぎるシャワーを止めるだけで冬の肌や頭皮の乾燥が軽減する人も多いはずです。さらに頭皮環境に気を配るなら、ぜひおすすめしたいのが
残留塩素を除去するタイプのシャワーヘッドです。
――気になるところではありますね。 伊熊 塩素は生活用水のための滅菌として必要ではあるものの、これもやはり肌の乾燥の一因になり得ます。シャワーヘッドを付け替えるだけで塩素を除去できるものがありますし、数千円から購入できますよ。
正しい洗い方で皮脂を洗浄し、水分油分のバランスが取れた頭皮環境を整えることは、強く太い髪が生える土台になります。習慣になればそんなに難しいことではないので、ぜひトライしてみてくださいね。
伊熊先生が勧めるシャワーヘッドはコレ! [上]残留塩素を中和し、なめらかな肌触りの重炭酸シャワーが約8分間持続。別売りの専用タブレットをセットして使用できる。「HOT TAB Premium SHOWER」1万4080円、「HOT TAB SHOWER(90錠入り)」7260円/ともにホットタブ(ホットタブお客様窓口 0120-816-426)、[下]肌あたりのよい極細のシャワー。別売りの専用塩素除去カプセルをセットして使用可能。「メタリック キモチイイシャワピタ WT」3348円(編集部調べ)、「塩素除去カプセル Miz-e (1箱2コ入)」3410円(編集部調べ)/ともにキモチイイシャワー(タカギ 0120-37-5580)
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「シャンプーは泡で力を入れずに洗う」「熱々のシャワーはNG」「シャワーヘッドは残留塩素を除去するタイプを選ぶ」など、すぐに実践したくなる方法ばかりだ。
次回は、シャンプー後の頭皮ケアの必要性とやり方を教えてもらう。