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古着シーンでお馴染みのリーバイス 501。ヴィンテージはココがいい!
時代ごとのデザイン性
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リーバイスの“顔”といえば紛れもなく「501」。キングオブデニムの名を欲しいままにする比類なき存在感は、誕生から150年経った今でも薄れることはない。
その長い歴史ゆえ、ヴィンテージシーンでもコアなデニムファンから絶大な人気を誇っている。
【写真12点】「リーバイス501ヴィンテージの種類と見分け方」の詳細写真をチェック ![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/45352/images/editor/e235c2747160191dbc5a6eb42b9f64b1cf7a1beb.jpg?w=850)
理由のひとつとしては、誕生した年代や種類によって異なる特徴的なディテールが挙げられるかもしれない。
リベットを表側から見えないようにした“隠しリベット”を始め、製造工場の判別に入れられたトップボタン裏の刻印(ヴィンテージは1桁の数字か英字)や1950年代中頃まで使われていた革パッチ、あるいは第二次世界大戦下の物資統制によって廃止されたシンチバック、股リベットなど、掘るほどに名作の奥深き世界観に触れることができる。
稀少価値が高い
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ヴィンテージはどれも、そのダメージや保存状態を含め“1点モノ”であるため、稀少性が極めて高いことが多い。めったにお目にかかれないレアアイテムもあり、今なおマニアたちの永遠のターゲットになっている。
中には、数百万円はくだらない激レアも存在するため、手に入れたならば大事な資産といっても決して大袈裟ではないのである。
色落ちの綺麗さ
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リーバイスの創業者であるリーバイ・ストラウスが、1853年に鉱夫のために丈夫なワークパンツを製造・販売。その後ワークパンツの生地はデニムになり、色はインディゴブルーに変わる。
1970年代の中頃までは熱帯植物のコマツナギ属から得られる天然インディゴが使われており、経年変化による色落ちが絶妙で、現代とはまた違った色合いの美しさが、ヴィンテージファンの琴線に触れるのだ。
リーバイス 501のヴィンテージの見分け方
501は1873年の誕生以降、技術革新やユーザーのニーズの変化に伴いマイナーチェンジを繰り返してきた。時代の変化が、いわばさまざまな個性を持った501の誕生にひと役買っているともいえる。
では、ヴィンテージモデルの基本的な見分け方をおさらいしておきたい。
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まずは、背後の右ウエスト部に付いているパッチ。このパッチには革製や紙製などがあり、印字スタンプの違いによっても年代を見極めることができる。
次にヒップポケット脇に付いている赤タブ。この赤タブに刺繍されている「LEVI`S」の文字が片面に入っているか、両面に入っているか、大文字か小文字かで製造年の目安になる。
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そして、両裾の裏側に赤いステッチが施されているかどうかもいい指標に。通称“赤ミミ”と呼ばれ、リーバイスの年代を判断するポイントになる。
また、ボタンも形状や状態、刻印されている数字やアルファベットによって年代を判断するいい材料になる。
もっといえば、ステッチの違いにも注意したい。初期モデルは物資不足のせいでステッチがペイントのものもあり、トップボタン脇のV字ステッチはヴィンテージ特有の仕様で糸が切れているかどうかや修理の跡があるかどうかによっておおよその見当をつけることができるという。
ヴィンテージ「501」で手に入れたいモデルと特徴
501XX
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古着業界で圧倒的な有名モデルであるリーバイス「501XX」。このロットナンバーは1890年に導入され1966年頃まで使われていたとされている。
しかし、古着の世界で“XX(ダブルエックス)”と呼ばれるのは’46~’66年頃までに製造された物、との認識が大半とも。
特徴としては、その名のXX(エクストラ エクシードの略)が示すとおり、当時の最も重厚なデニム生地を使用していることが挙げられる。次に“トップボタン脇に施されたV字のステッチと右腰のパッチ。
「501XX」は大きく分類して前期(1886~1957年)が革パッチ、後期(1957年~)が紙パッチと覚えておくといいだろう。
S501XX“大戦モデル”
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第二次世界大戦時期の1942~’46年に製造されたモデル。マニアの間では“大戦モデル”、あるいは“World WarⅡ(WWⅡ)”とも呼ばれている。
大戦下に実施された物資統制によって簡略化されたディテールが特徴で、例えば、月桂樹が刻印されたボタンや無地のドーナツ型ボタンといった廉価パーツ、あるいはボタンそのものが少ないフライフロント、さらには軍用のへリンボーンツイルやチェックのシャツ地で代用されたポケットの裏地などがそう。
また、コインポケットの金属リベットが省略されていたり、バックポケットのステッチがペイントに変更されていたり、赤タブの刺繍が表面だけだったり…… といった戦時中ならではの“節約”が、現代のデニムファンの心を刺激する。
501“ビッグEモデル”
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XXモデルの後継となるのが、1960年代後半~’72年までのモデルを指す“ビッグEモデル”。
ロットナンバーの末尾からXXの文字が消え(パッチの501の前後に何らかの文字が入らないのはこの時代のビッグEモデルだけ)、アーキュエイトステッチの色がイエローから金茶に変更。そのステッチのピッチも倍増している。
さらに、隠しリベットもバータックと呼ばれる縫製によって補強され、トップボタン脇のV字ステッチが2本の平行ステッチに変わるなど、さまざまなアップデートが図られている。
モデル名の由来にもなった赤タブの表記にも触れておくと、それまで“LEVI`S”だったのが1973年以降は“Levi`s”になったこともあり、“E”表記の最終モデルという意味が込められている。
しかも、’60年代中頃までは“V”のフォントが左右対称だったのだが、この時代は右側のみ細い“V”。トップボタン裏の刻印は、生産工場の識別番号と言われ、“ビッグEモデル”は2、4、6、8、16であることが多い。
501“66前期モデル”
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「501 66モデル」はヴィンテージの中でも比較的新しいモデルで、マニアの間では通称“ロクロクモデル”と呼ばれている。
中でも1973~’76年頃の約3年間に生産されていたモデルを“ロクロク前期”と呼び、縦に長く色落ちする傾向がある。
見分けるには、右腰の紙パッチをチェックすればよい。紙パッチに押されたロットナンバーの上に“CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT”という文字が黒のスタンプであれば、まぎれもなく66前期だ(後期からは印刷になる)。
また、バックポケット裏がシングルステッチなのも特徴。そして、内側にある取り扱い表示タグの最下段に明記されている生地収縮率が8%ならば、66前期である可能性が高い。
また、66前期の初期モデルはフロントポケット裏地に、取り扱い表示のスタンプが押してあるのでそのあたりも注意深く確認したい。
501“66後期モデル”
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“66後期モデル”は、前期が縦に長く色落ちするのに対し、まだらに色落ちするのが特徴。
加えて、紙パッチの“CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT”という文字がスタンプではなく印刷であることや、バックポケット裏のステッチがチェーンステッチになっていることが挙げられる。
まとめ
すべてのジーンズの原点となったリーバイスの「501」。そのヴィンテージは、唯一無二の存在としてデニム好きを唸らせる逸品。
年代によってディテールや価値が変わってくるため、しっかりと楽しむためにはある程度の知識を踏まえたうえで、“お宝探し”に挑みたいところだ。