証言③ 「食感が新発見だった」(岐阜県在住13年、ガブリエーレさん)
「そもそもイタリア人はパンを食べる習慣が強いからパン系のものに慣れている。メロンパンのような味と食感はイタリアになかったから、新発見だった」(ガブリエーレさん)。
日本在住イタリア人の意見を聞くと、日本に住んでいる外国人にとって、メロンパンは新鮮に感じる場合もあるし、日本人のように慣れていて普通の味になっている場合もある。
最初に取材したミルコさんによると、「同じイタリア人でも日本食文化に慣れているか慣れていないか、大きく分かれる。遠くから見ると魅力と新発見を倍に感じる」と聞いて納得できた。
要するに、特別感があるように見えるのだ。日本に広がったティラミスは、イタリア人から見ると当たり前の味だけど、日本人にとっては現在もイタリア現地の味として新鮮で楽しめる味なのだろう。
以前はイタリア国内ではあまり見かけなかったが、この数年で現地でもメロンパンが買えるようになった。アジア系の食品店と中華街には手作りのメロンパンだけではなく、日本人が経営している日本のお菓子専門店もある。ここでは日本から輸入したものにも出合えるのだ。
調べれば調べるほど、イタリア、ドイツ、アメリカなどの国でメロンパンを買える日本のスイーツ&パン専門店が増えている。日本人パティシエが作って出している商品も珍しくはない。
イタリアのサイトではメロンパンのレシピがたくさん!
イタリアで1番人気のレシピとアレンジ研究家、ベネデッタさんのメロンパンのレシピ
イタリアのウェブサイトで「melon pan」と調べてみると、メロンパンのレシピが驚くほどでてくる。次に多い情報は、日本現地で食べた美味しいメロンパンの感想やおすすめコメントだ。
日本に行くなら絶対食べないといけないランキングには必ず、メロンパンが入っている。SNSの理由もあると考えられるけど、海外の「メロンパンオタク」が増えているから、これからのメロンパンはどう進化するか楽しみだ。
メロンパンがパン文化の国イタリアに入って、ここまで認められていることを改めて知って、日本のフード技術と発想は世界トップクラスなのだと感じた。
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